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2010年8月11日 (水)

中国における仕事の質

 日本ではお客様のために仕事をする、あるいは、お客様から給料を頂いているという考え方が大事だと言われる。実際にそうできているかは別にして、そういう思想があることは事実だ。
 片や、中国の人に同じことを説いても分からないそうである。私の会社の中国人の部下がときどき中国の子会社に行って事務員の教育を行っているが、言葉の意味は分かってもその精神は理解しないという。このことが、仕事の質に表れてくる。まず目につくのは、宿泊するホテルの内装の雑さである。壁や天井の塗装やクロスがまだらであったり、浮き上がっていたりする。おそらく修行もほどほどの職人がスピード優先で仕事をするのでこうなるのだろう。引き渡しを受ける発注者もまた細かいことを言わないのだろう。
 食堂のウエイトレスにはサービス精神がない。呼んでもなかなか来ない。気がつくと、おまえが行けと押し付け合っている。日本のサービスに慣れているものにとっては不愉快だが、これが普通なのだそうだ。怒ってはいけない。
 世界博覧会に行ってきたのだが、会場では暑さのために飲料がたくさん売れており、補充のペットボトル飲料を頻繁に運搬していたが、それを小型のトラックから降ろす時に歩道まで放り投げていた。多少へこみが出来るのはいとわないようだ。丁寧にしていたら間に合わないという事情もあるのだろう。それにしても乱暴な荷扱いであった。

 これが実情である。悪いところばかり見てはいけないのだが、自ずと目についてしまう。

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