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2010年8月26日 (木)

褒めて育てる

 「褒めて育てよ」は最近よく言われる指導における考え方だ。このことだけを取り上げればもちろん誤りではない。褒められることでやる気が出ることは、皆経験的に知っている。加えて、特に若者は叱られることに慣れていないので、叱るときは要注意だという警告も含ませていると思われる。

 おそるおそる対応しなければならないという現実も考えものだが、事実としてある以上考えに入れなければならない。問題があれば理詰めで説明し、間違いを納得させ、次からの対応を自覚させる。これは、誰にでも適応できる普遍的な指導方法であり、異論を差し挟む余地はない。まともにものを考えられる人間ならこれだけで十分だが、現実にはこれだけでは済まない。もっと根本的なところで、弱点が見られるからである。
 それは、基本的なマナーや人に対する態度に関することで、いわゆる「」の対象になる領域の問題だ。あいさつが出来るだとか、人の話が聞けるだとか、ルールが守れるだとかいうことについても理由は説明すべきであると思うが、あまりに基本的なことだと返って説明するのが難しい、そうだからそうなのだとしか言えないようなものが多い。それは繰り返し言うことでそういうものだと観念させなければならない。その過程で、つい声が大きくなることもあるだろう。それが叱るということだ。
 指導のベースにはがある。これが土台にあって、次は褒めるだ。この位置づけを間違えてはいけない。

 土台が出来ていて、考え方がしっかりしている者は褒めるだけで育つだろう。そうでなければ、躾のために叱ることが欠かせない。

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