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2010年8月 6日 (金)

上海の風景

 この町の発展するエネルギーには圧倒されるものがある。2年前に観光目的で訪れたことがあり、その時にはチャーターしたバスで上っ面を見ただけだったが、それでも衝撃を受けることがあった。今回は、仕事で町の中を歩き回ったので現実の生々しい姿を直に見ることができた。
 前回も感じたが、この町の(国の)人達には交通道徳と言えるものがない。全くの無秩序であれば大混乱になるのだが、これだけ皆が思い思いに動いていて混乱しないのは、最後に防衛本能が働いて衝突を避けるからだろう。赤信号でも平気で渡る。車はやたらクラクションを鳴らす。しかし喧嘩にもならず、なんとか流れてしまう。とはいっても、タクシーに乗ったときに、単車が急に右折してきて危うくぶつかりそうにあった。さすがにその時は運転手もびっくりした様子だった。どんなことにも驚かないわけではなさそうだ。事故になれば被害を被るのだから他人事ではない。
 上海はとにかく暑かった。39.6度という気温は今までに経験したことのないものである。それでも、商業ビルや地下鉄の駅構内は冷房が効いていて涼しい。目に付いたのは、そういう場所に涼みに来ている人達だ。駅の通路や階段に腰を下ろしている人々。老人が多い。それからショッピングセンターの広い通路にゴザを敷いて昼寝をする家族。家にエアコンがなく、とても居られる状況ではない人達なのだろう。
 物乞いをする身障者もいるなど、発展の影で厳しい生活を送っている人たちがいることも分かった。下半身の自由を失った少年がコマの付いた板に乗り腕の力で移動していたのだが、足の指で樹脂製の小ぶりで深めの皿を挟んでいた。あの皿にお金を入れてくれということだったのか?これとは別に魯迅公園では、片足のない老人が近寄ってきてお金を見せながら何かを言ってくる。恵んでくれということだろう。雰囲気は昔の傷痍軍人のようだ。一元硬貨を渡したら、親指を立てて返した。
 

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