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2010年8月24日 (火)

オレワンスペシャル放映中止

 近頃のテレビ番組は質が低下したと言われている。広告収入が減少したために、番組の制作コストを抑制する必要が生じ、出演者のギャラ等の費用が安くつくお笑い、バラエティー、クイズ番組を増やしているのだ。そういう種の番組そのものが悪いわけではない。あまりに数が増えすぎると、やはり飽きがきてしまう。また作り方が雑になってしまい、斬新なアイデアも出なくなるのである。いい番組を作るために、現場でどれだけの努力と工夫が積み重ねられているか疑問に思ってしまう。こう言っては失礼かもしれないが、あれぐらいの企画だったら自分でも立てられるだろう。

 オレワンスペシャルという文字通りのスペシャル番組があり、以前部分的にではあるが見たことがある。新しく考えた競技をいくつか行って芸人たちが優勝を競うのである。転倒したり、海に落ちたりと、かなりリスクの大きな競技があったと記憶している。芸人たちは、日頃から特別に体を鍛えているのではないだろうから、リスクを背負いながらも体をはった仕事になる。そして、今夏の収録では「我が家」の杉山と「ハイキング・ウォーキング」の松田の二人が骨折したというのだ。本人の不注意なのか、安全を考えない競技環境があったのか、そもそも人が競技するには無謀な企画だったのか、詳しいことは分からない。しかし、続けざまに怪我人が出るということは、番組を制作する側に大きな問題があったと考えざるをえない。こういうものは、毎年放映していると、視聴者の興味を高めるためにどんどん難易度がエスカレートしていくし、運動能力のないタレントを出場させて失敗するところをあえて収録する考えも出てくる。見ている方は面白いかもしれないが、やっている方はたまったものではない。いや、見ている方だって、限度を超えれば危ないと思うだろう。そうしたら見ていても笑えなくなってくる。
 安易に視聴率を稼ごうとするとこんな無策な考えが先行してしまう。これからはテレビを娯楽とする人の割合がますます減っていくだろう。そうするとテレビに広告を頼む企業も減ってくる。そしてまた、質の低下が拍車をかける。この悪循環を断ち切るには、結局は視聴者が満足する番組を作るしかないのだ。予算の問題が大きいことは事実だが、制作関係者の能力と危機感の大きさに左右される問題ではないかと思うのである。

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