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2010年8月 1日 (日)

組織の病

 組織が病に侵されたような状態になることがある。全体に病根が回っている場合もあるし、一部の部署に留まっている場合もある。前者の場合は致命的であり、解体的な出直しが必要になる。後者の場合には症状に合わせて治療法を選択する必要がある。
 腐った林檎は早く箱から出して他への腐敗の広がりを止めなければならない。箱を一つの部署、腐った林檎を困った社員に例えることが可能だ。しかし、この例えは少し間違っているかもしれない。林檎は放っておけば皆腐るが、人はそうではない。捨てるという発想はよくないだろう。兆候があればすぐに指導するなどの対応をとれば問題解決は困難ではない。難しいのは一つの組織が全体に病んでいる場合だ。現実的にはメンバーを総入れ替えすることはできない。そこが、全体のなかでも重要な機能を担っている部署であればなおさら難しい。
 治療法にはいくつかある。①生活習慣を立て直す。②運動して体力を付ける。③栄養と休息をとって体力を回復する。④投薬する。⑤外科手術を行う。⑤の極みは全摘出手術である。以上は病気の治療とのアナロジーであるが、分かりやすい。ここで問題にしているのは部署全体が病んでいる場合であるから、①②③は遅きに失している。④として劇薬を処方するか、⑤の外科手術を施すしかないのである。
 劇薬とは、一定の条件を提示し、それが叶わぬ場合には大幅な異動あるいは組織変更があることを宣告するのである。外科手術とは幹部(患部)の総入れ替えである。トップのすげ替えだけで急速に快方に向かう場合もあるが、症状がひどい場合はそれでは追いつかない。

 こんなことは滅多にないことであるが、時に英断も必要になる。こういう問題は一般論では進まない。早めに手を打たないと、組織全体が壊死するのである。

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