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2010年8月 7日 (土)

中国における二重物価について

 出張で分かった上海の物価の二重性について。バスが2元。地下鉄が4元。タクシーの基本料金が12元。これが生活関連の物価水準であり、他の物価を測るときの指標になる。ちなみに上海の労働者の平均月収は3千元だそうだ。日本円で約4万円である。
 街を歩いていて、飲食店に「冷面」の張り紙があったので入った。セルフ方式で前払いしたが、7元である。日本円するとおよそ100円と安い。味は日本の冷麺とは全く違う。酸味はなく、辛いだけである。現地の日本人に聞くと、食べ物の価格は日本の3分の1と考えればよいそうだ。夜に飲んで食べて1200円から1300円あれば済むという。ところが、ものによってはその水準をはるかに超える価格がついている。マクドナルドでビッグマックのポテトとコーラのセットを頼んだが、26.5元だった。先ほどの冷面でいえば4杯分に相当する。またタクシーの基本料金の2倍以上である。それでも、店を構えているということは一定の売り上げがあるのだろう。かなり高い所得の人でない限り食べることはないに違いない。一日あたりの所得が100元だから、その価値が分かるだろう。また、ビジネス街の日本料理店で食べたかつ丼は45元だったし、日本人が経営するラーメン屋のラーメンは50元であった。高級日本料理店の広告では、夜のコースが750元だった。
 このように外国からやってきた飲食店の価格は本国のものと変わらない。本国の人間が食べるときには抵抗感は少ないだろうし、中国人のなかにも普通に食べられる人達がいるということである。すなわち、外国企業の労働者と同じ水準の層がいるということだ。中国国内での、賃金の二重構造すなわち労働者の二重構造がこの物価の二重構造から垣間見えてくるのであった。

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