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2010年8月16日 (月)

玉川スミの証言

 玉川スミさんがテレビのインタビューで戦争の経験を語っていた。玉川さんは戦時中に中国東北部を慰問で訪れている。玉川さんの芸は三味線で都々逸(どどいつ)を歌いながらの漫談である。私も新宿の末広亭で生の芸を見たことがある。庶民の生活感覚をベースにした漫談で、カラッとした笑いを誘う。経歴を見ると1920年生まれとあるから、なんと今年で90歳だ。それでもなお現役で舞台に立っている。
 インタビューでは、慰問先で見た斬首に触れていた。斬られた首の断面はレンコンの様だ。切ってもすぐには血は出ない、30秒ぐらいして噴き出してくる、と話していた。怖くなる場面だが、淡々と語っている。こういうものは直に見た者でないと知ることのできないものだ。30秒という時間は、実際はもっと短いのかもしれない。ショックで長く感じたのだろう。こんなことは、全部しょい込んだら生きていけないからねと言っていた。重たい経験だけれど、いちいち思いだしていたらとても生きていけないという正直な思いであろう。

 上海の魯迅記念館に斬首の場面の写真が展示されていた。中国人の見方と日本人の見かたとは違うが、その違った見方を対立させずに共通の思想に高めるには何が必要なのだろうか。

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