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2010年6月25日 (金)

投げる

 「投げる」という動作は日常生活のなかではほどんど経験しない。スポーツの領域にある動作だと言ってよいだろう。

 石川県の星陵高校から中日ドラゴンズに進んで活躍した小松辰夫投手は、海岸で石を投げて肩を鍛えたという逸話を持っていた。野球選手にとって肩の強さは、足の速さと並んで不可欠の要素である。しかし、単に地肩の強さだけでは通用しない。回転の悪い投球は失速する。イチローのライトから3塁へのレーザービームは素晴らしく伸びがいい。投手も同様で、全盛期の鈴木孝政や遠藤、現役では藤川の球は球速では測れない威力があった。
 話は変わるが、やり投げで世界記録を持つゼレゾフスキーは野球のボールを135m投げたそうだ。肘を伸ばしたやり投げ独特のフォームでもって。メジャーリーグに誘われたらしいが、さすがに話はまとまらなかった。入っても使いものにならなかったに違いない。そういえば、100mで日本記録を作った飯島秀雄がロッテに入団し、主に代走で出場したが話題作りに終わった。単一の動作でナンバーワンであっても野球のように複数の能力の組み合わせで結果を出す競技には適応できないのである。
 単純に投げるスポーツでは、先ほどのやり投げのほかに砲丸投げ、ハンマー投げと円盤投げがある。砲丸投げ以外は一般人の一生経験することがないスポーツである。競技人口が少なく、適性を見抜いて育成に力を入れたら世界で戦える選手を生み出すことができるだろう。ただし、こんな地味な世界に自分の生きる道を見出す若者がいるかどうかであるが。
 
 

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