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2010年6月10日 (木)

メンタルヘルスについて考える

 心の病が蔓延している。蔓延しているという表現は少し大げさな気もするが、身近にも割合からいえば多くの病んだ人を確認できるので、書籍などから得られる情報を合わせて考えると、社会的に根深く存在する問題だということが言える。
 病んだ人を見ていると、この人ならこうなるのも分かるなと思う場合と、この人がなぜなるのだろうかと思う場合とがある。前者の方が多いけれども、どんな人がそうなってもおかしくないと言っても間違いはなさそうだ。大切なことは、職場でのストレスによって何か変化を生じていないか観察することである。観察者の第一番は、当然上司である。ストレスは誰にもあるものだ。(中国人の部下が、私にはストレスはありませんと公言していたが、これは例外的な事例だろう。)そこから病に至るまでの過程で兆候を見つけ、適切に対応を行わないと、休職に至ることになる。
 最悪の場合は自殺に至る場合がある。ある調査結果によると、職場のストレスが原因で自殺したと思われる37例のうち、家族が兆候に気付いていたのが23例、職場の同僚が気づいていたのが10例、上司が気付いていたのが3例あった。いかに上司は部下を見ていないかが分かる。いろいろ事情はあるに違いないが、部下の様子に注意を払っていないということは、部下の仕事を掌握していないことともつながることなので、管理上の問題として検討すべきである。
 病欠者が出ると戦力の喪失になる。心の病に限らず、身体の病も含めて企業にとっては大きな問題なのだ。何かに、その損失は想像をはるかに超える金額であると書いていた。社員が心の健康を保って仕事に就くことのできる環境作り、環境とは物理的なこともあるが、まずは人間関係の適正化を図るべきである。それは生産性の向上を目的とする積極的な取り組みであるとの評価が必要であろう。

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