« 長谷川穂積 敗戦も次へのステップ | トップページ | 最近の経済情勢についての基本認識 »

2010年5月 1日 (土)

三交替制 深夜勤務の負荷について

 先日、ある電機メーカー系の人材派遣会社の方とお話をした。その電機メーカーでは3交替で24時間工場を動かし、コストダウンに努めているという。あなたの会社でも交替制をとっているのですかと聞かれたが、うちは普通に9時から5時まで動かしているだけですと返事した。もともと業種が違うので、電機のように大量生産でコストを下げないと勝負できないような市場で生きていない。深夜労働の請負なら任せてくださいという勧めだったが、特に必要とはしていない。深夜の労働など、しないに越したことはないのだ。
 とは言っても、世間にはそういう労働に就いている人はたくさんいるわけで、肉体的にも精神的にも大変だろうと思う。近代的な工業生産が発展するまで、人間は夜間に労働することはなかった。日の出とともに活動を始め、日の入りとともに休息に入るのが体に染みついた生活のサイクルであった。それが、産業の発展、社会の発達とともに徐々に崩れていく。深夜労働は、先の例で上げたように経営からの要請である場合もあるし、インフラ関連の作業の様に社会からの要請である場合もある。
 今となっては避けられない仕事もあるのだが、先ほど言ったように肉体への負荷が大きい。その点は、休息、休日を多くするなどの配慮が必要だし、待遇も考慮されるべきだ。これは統計資料に基づかない推測だが、深夜労働を長期間続けた人は短命なのではないかと思う。同じ肉体労働でも農家の場合は今まで見てきた範囲では比較的長寿のようだ。雨の日は休息し、農閑期もある。寒い時期は仕事をせず、暑い時期は早朝と夕方に労働を集中させて消耗を防いできた。ある意味個人経営だから調整が利く面があったのだ。それに対して工場での労働は決められたスピードで作業が流れており、個々の事情は考慮されない。
 考えてみれば、そういう労働を担ってくれる人達に支えられて生活が成り立っているのだから感謝しなければならない。眠っている間に世間がどのように動いているのか、あまり考えないものだ。滅多に考えないことを人材派遣会社との面談のなかで考えさせられた。

« 長谷川穂積 敗戦も次へのステップ | トップページ | 最近の経済情勢についての基本認識 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 長谷川穂積 敗戦も次へのステップ | トップページ | 最近の経済情勢についての基本認識 »