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2010年4月 5日 (月)

売り手と買い手のかけあい 行商の記憶

 子供のころの記憶である。当時はまだ「行商」という商いのスタイルがあった。定期的にやってくる雑貨商のおばさんがいたし、不定期にやってくる商売人もいた。
 「とぎ屋」というのだろうか。ある日の午後、包丁を研いだり、のこぎりの目立てをするおじさんがやってきた。休日だったのでおやじが対応した。当家には特にやってもらう仕事はなかったので、おやじはやんわりお断りしながらも「困っている人もいるだろうから、こうやって回っていると喜ばれるでしょう。いい商売ですね。」と褒める。それに対し行商は「ご主人は大変立派なことをおっしゃる。学校の先生ですか。」と持ち上げる。おやじは、いいや違うよと言いつつ照れる。こういう掛け合いがあった。
 今も訪問販売はあるが、こういう会話のやりとりはないだろう。間に合っていますと、話を聞かずに追い返してしまうのが大半ではなかろうか。昔の生活には、ある意味精神的な余裕があったし、人を尊重する空気もあった。ある晴れた休日の午後、時間はゆっくり流れていた。

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