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2010年4月 3日 (土)

人間は怠惰か勤勉か

 人間の本性は善か悪かという議論があるが、私は人間に本性というものはないと思う。怠惰か勤勉かという議論も同様である。基本的には、人間は環境によっていかようにも変わりうるのだと考えている。また、善悪というのは価値判断であって時代や社会によってその尺度が変化するものだから、そういう意味からも曖昧な議論になってしまうのであり、生産性がない。
 ただ、少し見方を変えてみると,勤勉さに似た要素を発見することができる。人間は猿に近い状態から今日に至るまで進化を続けたのだから、環境への順応性に優れていたと言えるわけであり、その性質を敢えて二者択一すれば怠惰よりは勤勉であるという解釈もありうる。環境に対し高度の順応性を示すためには、為すすべもなく立ち尽くすのではなく、積極的に自分を変えていこうとする意思を持たねばならない。そして、その意思の源泉になるものは欲望であったと考えられる。
 欲望とは言っても、いくつかの段階がある。人間に進化する以前から持っている自然の生理的欲望の次元があるし、人よりも優れていたいという競争的欲望があるし、人の役に立ちたいとか良い社会を作りたいとかいう道徳的、宗教的欲望もあるだろう。ここでとリ上げるべきは第一の欲望である。それは言い換えれば「生」への渇望である。それが、他の生物よりも強かったということなのだ。「生」への強い欲求が人間を進化させたし、社会の発展の原動力でさえ、個々人の生の再生産への欲求であると考えられる。
 以上のことから、「勤勉」という言葉は当たらないけれども、受身ではなく環境に対して自ら働きかける要素を人間の特長として見出すことができるだろう。

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