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2010年4月15日 (木)

牛丼戦争に思う

 吉野家、松屋、すき屋、なか卯が4大牛丼チェーンらしい。わたしの馴染みは、東京にいたためか吉野家と松屋である。牛丼と言えば、圧倒的に吉野家のイメージがある。文字通り、早い・安い・旨いのサービスで、学生のころはお世話になった。あまり辛くない味付けで、飽きがこなかったのだと思う。松屋は高田馬場の芳林堂という書店が入っているビルの地下に店があって、たまに食べた。味は吉野家の様に洗練されていなかったがそれなりで、決しておししくはないが味噌汁がつき、ありがたかった。値段は今と変わらなかったように思う。もっとも安い食事は生協のカレーで120円。続いて生協の一番安い定食で200円だった。牛丼はそれよりも100円ほど高かった。だから、学生にとっては少し贅沢なごちそうだったのである。

 さて、松屋、すき屋が値下げし、吉野家も期間限定で対抗するなど牛丼チェーンの値下げ合戦が続いている。これに対し消費者からは、値下げはありがたいものの、いつまでも続くとは思っていないし、味やその他のサービスの低下を予想する声も聞かれている。私も同感である。消費低迷が続くなかにあっても増収を追いかけるのが企業の生態であり、牛丼のように単品であればなおのこと客の目が価格に奪われがちなので、競争が激化することは必然なのかもしれない。しかし、コストの削減にも限度があるのであって、つけは仕入先から従業員の待遇・報酬に至り、最後は消費者にも回ってくる。肉や米の質の低下があるかもしれないし、欠けたどんぶりで食べさせられたりするかもしれない。
 われわれは餌を食べに行くのではなく、食事をしにいくのであるから、あまり高いのはこまるが、味とサービスに見合った価格なら受け入れる。一円でも安いものを買いたいという欲求は生活の条件が生みだすのだから否定はできないが、「節約疲れ」という言葉も生まれたように、それもまた精神の貧困を生むのである。節約はエコ社会においては美徳であるが、それはまだ使えるものを廃棄したり、エネルギーの過剰な消費を戒めたものであって、物の値段の高い安いを問題にしているのではない。

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