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2010年3月 7日 (日)

日本売りする日本人

 ある書店で雑誌売り場の周辺を歩いていると、「日本売り」という言葉が目に入った。その時に、日本を売っているのは日本人自身ではないかという思いを抱いた。
 今の日本人は将来に対してかなり悲観的である。経済の状況がかなりひどくて、他の先進国との比較でも悪い部類に属しており、いつ浮上するのか予断を許さない。また政治的にも、民主党に政権が移り、国民には一時期待を抱かせたが、それにも陰りが見え始めた。定年が近くなっている年代にとっては年金の支給を中心にして老後への不安がおさまらないし、働き盛りの年代にとっては住宅と教育への出費が過重で先の展望を抱く余裕がなく、若者はまともな職業に就くこと自体に困難さがあって生活の基盤をつくり結婚・出産まで進む展望が抱けない状況にある。これが客観的な状況であるが、それにしても、だからと言って希望を失っていては進む道を主体的に選択することができない。もちろん、個々人にできることといえば、人生の指針をしっかり持ち、状況をよく知り、自ら学び、かつ教え、仕事で力を発揮することぐらいだ。いや、これだけのことをやるのは大変だ。まずは、気持ちを明るく持つぐらいのことから始めなければならない。
 政治経済の先行きが頼りないことが大きい。日本には日本の強みや良さがあるのだが、それが見えないのは、そこの議論が足りないからではなかろうか。そこを明確にして、官も民も資源を集中すればよいのだ。国民にもその道で生きていこうという機運が生れたら、いくらか霧も晴れるに違いない。それは景気がどうすれば上向くかという短期的なものではなく、もっと長期的なテーマである。
 海外の株に投資したり、外貨で資産を持ったりする人もおり、それはそれで自由ではあるが、自分のことだけを考えるのではなく、日本の将来に投資する必要があると思う。なにはともあれ、政治家さんに頑張ってもらいたい。

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