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2010年3月14日 (日)

リストラの進行 どの企業も大変な状況だ 

 昨日、大学時代の友人2名と東京で会い、近況を聞くことができた。一人は某運輸関連の大企業の子会社に勤務しており、もう一人はいわゆる独立行政法人の職員として勤めている。勤務先の性格は大きく異にしているが、それぞれに取り巻く環境に厳しさがあって悩みは大きいようであった。そこで得た情報と私の感想とについて今回は触れてみたい。

 友人K君は、某運輸関連大企業傘下の、従業員700名ほどのソフトウェアを開発する子会社に勤務している。仕事は人事の責任者である。親会社は、誰もが知っている大企業であるが、近年は内外の同業他社との競合が激しく、また別の運輸手段の発達も加わって業績が落ち込んでいる。それが原因で、子会社には時に理不尽なリストラ要求が下りてくるらしい。例えば、新規採用はするなという要求は親会社の現状からすれば分からないではないが、ソフトウェア開発は人材を育てることに時間がかかり将来の人材不足は命取りになるので強行に主張して少数であるが採用の段取りをしたとのことだった。なお、派遣社員が多数いるのだが、一年で四分の一ずつ辞めていくので四年で入れ替わってしまう。そうするとノウハウの蓄積が望めないので結局肝心な部分は正社員に頼らざるをえないとのことであった。また、この人達の賃金は著しく低く、本社から出向してきている仕事のできない人達に比べると雲泥の差である。彼らは、派遣の人達に支えられて生活ができていることをどう感じているのだろうかと疑問を呈していた。加えて、親会社では早期退職の募集をしており、その退職金の上積みが驚くほど厚いらしいのだ。条件を教えてもらったが、確かにすごい。これだけ積まれたら辞めるよなというのが友人の見解であった。今期は大出血があっても、来期は何としても黒字にするのが本社の方針らしい。

 さて、もう一人の友人A君は某独立行政法人に勤務し、事務方として働いている。この法人は科学技術の研究機関で、研究者を大勢抱えている。研究者も事務職も一年ごとの契約なので、身分は非常に不安定であるとこぼしていた。政権が変わり、事業仕分けが国民に見える形で進められて、この法人への風当たりもきつくなっているらしい。ただし、友人はそれも仕方ないだろうと受け止めており、甘くはないことは知りつつも、次の職も視野に入れているようだった。この職場の労働条件は厳しく、とにかく夜が遅い。24時間動いていると言ってもよいぐらいだ。研究者は若い人が多く、独身者も多い。だから体が持っているとの意見だった。また、研究者は皆頭はよいが、コミュニケーションできない人が多く、食堂でもほとんど会話がなく、自分はつまらない冗談でも言って場を和ませようとしているが、効き目がないと嘆いていた。最近の若い人については先に紹介したK君も言っていたが、ストレスに対する耐性が急に落ちてきており、言葉には気を使うとのことだった。下手に叱ることができないということなのだ。また、700名の従業員のうち100名ほどが何らかの精神的不安を抱えているらしく、メンタルヘルスの重要性を訴えていた。

 このようにいろいろな情報を得ることができ、勉強になった。私の勤務先と共通することもあるし、そうでないこともある。比較的経営が安定していて、人員整理という意味でのリストラはしない。しかし、業務の効率化は必須である。そのなかでも、若者の打たれ弱さは目立ってきているので、業務上の要求をどのように提示し、理解してもらい、実践してもらうかについては、十分に研究しなければならない。

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コメント

 コメントありがとうございます。なぜ打たれ弱くなったのでしょうか。親が叱らなくなったので叱られ慣れていないのでしょうか。
 一番叱ってくれるのはスポーツの部活ですよね。最近、当社の営業は体育会系を採りたがります。少々のことでへこたれないからだと思います。しかし、当面はいいのですが、彼らは必ずしも管理能力には優れていないので、いつまでもプレイヤーでいなければなりません。
 高学歴の人は、ずっと優等生で来ており、成績がいいとあまり叱られる機会がなかったものだから叱られ弱いです。バランスのいい人というのはなかなかいないものですね。

  若者の打たれ弱さ!まさに痛感しています。少しの失敗で、もう授業に出てこれない人が何人もいます。ですから、安心してしかることができる人を見つけるのに、苦労します。今の時代、しかられ役は、昔よりも重要な地位を占めているような気がします。

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