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2010年3月 6日 (土)

ゆったりしているのに速い

 パソコンで名人のギター演奏を見ていて思ったのだが、ゆっくり弾いているように見えても曲の進行は早い。名人と言われる人に共通した傾向ではないだろうか。
 ゆっくり見えるのは、動きに無駄がないということだろうか。無駄があれば動きが煩雑で、せわしなく目に映る。名人に無駄な動きがないことは自明の理である。もっとも合理的な動きを追求した結果が、技術や芸の完成であるから。この考え方に間違いはないように思う。
 スポーツは専門ではないので、素人考えだが、例えば野球で考えれば超一流のバッターにはゆったり感があるように思う。構えがゆったりしていることはもちろんのこと、スイングもゆったりしているように見える。以前に何かの雑誌で読んだが、イチローのスイングスピードは松井と差がないらしい。しかし、実際テレビで観ている限りでは、力まずゆっくりと振っているように見える。理屈で考えれば、ミートするポイントまでは最短距離でバットを持っていくのが合理的である。ならば慌てて振りだす必要はない。いったん捉えてから、大きくフォロースルーを加えればよいのである。そういう動きが、全体としてゆったりした印象を与えるのではないだろうか。もうひとつ、今まで見てきて経験的に分かっていることは、名人は体の軸がぶれないことに特長がある。どんな運動にでも言えるし、舞踊にも共通している。軸の安定は、エネルギーのロスを最小化する。それが最高の記録につながるのだ。また、それは動きの美しさを生みだす。
 名人の動きを見ていると、まるでスローモーションを見ているように感じることがある。中学生の時に柔道の演習で有段者に背負い投げを食らったことがあるが、長い時間宙に浮いていた感覚が残っている。

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