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2010年3月22日 (月)

開星高校監督のインタビュー

 選抜高校野球2日目第一試合「向陽高校対開星高校」の一戦は、2対1で向陽高校が勝利した。私は甲子園球場で観戦していたので、試合後の監督インタビューは見れなかったがインターネットのニュースで見ると、開星高校の監督が21世紀枠の高校に敗れたのは末代の恥と語ったそうである。悔しいのは分かるが、この発言はあまり褒められたものではない。とはいえ、監督にこの言葉を言わしめた高校野球を取り巻く環境にも問題がある。

  *力関係だけで勝敗は決まらない
 勝負は時の運とはよく言ったものだが、トーナメントの勝負においては結果がどちらに転ぶか分からない面白さがある。この対戦では、あらゆる要素が向陽高校側に流れて行った。監督の采配に問題なしとは言い切れないが、決して恥ずかしいと言うような内容ではなかった。しばらく公式戦から遠ざかっていたという点では双方に条件の差はないが、和歌山の高校にとっては地元に近い地の利があることは否定できない。応援団の数にも大きな差があって、向陽の選手にいくらか気持ちの落ち着きがあった。そのことが一番現れたのは、両投手のピッチングである。向陽の藤田投手は緊張がいい方に影響して、普段以上に気合いの入った投球を展開した。それに対し、開星の白根投手はいくらか集中力を欠いてしまったようで、少しではあるがミスが出た。この差が結局は勝負を決めてしまったのである。開星高校は藤田投手を打てなかったが、本人も言うように、野球人生で最高のピッチングをされたら好打者でもなかなか打てないのである。

  *監督の責任の重さ
 私立の強豪校の監督の責任は大きい。学校の経営者・経営母体からの期待は絶大であり、その心労は察して余りあるものがある。野球チームは経営を安定・拡大するための戦略的武器であり、その成否はおそらくわれわれが考えている以上に影響力を持つのであろう。しかし、そんなことは純粋にスポーツに打ち込んでいる者にはあずかり知らぬことである。
 開星高校は、秋季の中国大会を非常に強い勝ち方で制した。これだけでも賞賛に値するが、ますます期待を膨らませることになったのだと思う。そして甲子園に来て、相手が21世紀枠の学校である。学校関係者も監督も、普段の通り戦えば勝てる相手と踏んだのは間違いなかろう。力関係から考えれば妥当な判断だ。すでに1勝は計算に入ってしまった。しかし、先ほど述べたように勝負に絶対はない。ある意味不運であった。しかし、この結果をそういう風に考えてくれる関係者がいるだろうか。ほとんどの人が、なんで負けたのだと残念がる。それが監督には痛いほど分かるのだ。それでは、何と申し開きすればよいのだろうか。
 出た言葉は、「末代の恥」であった。日本人として、これ以上の懺悔の言葉は見つからない。そして、それを超える慰めの言葉もありえない。
 何もかける言葉はないし、伝える手段も持ち合わせないが、奮起して次の大会を目指してほしい。それは自分のためではなく、頑張っている選手のためなのである。

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