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2010年2月28日 (日)

隠し砦の三悪人

 たまに黒沢映画をDVDで観る。今日は韓国からの逆輸入商品で安く買った「隠し砦の三悪人」だ。この作品は私が生れた1958年の制作である。黒沢作品は期待を裏切らない。今まで観た作品で、つまらないと思ったものはない。ただし、面白さの程度には差がある。最初に「七人の侍」から入ったので、それと比べると他の作品は劣ってしまうのである。その内容の豊かさからして「七人の侍」に勝るものはない。スケールの大きさ、登場人物のキャラクターの豊富さ、組織論的観点からの興味など、娯楽映画には違いないが娯楽映画を超える要素を持っている。
 「隠し砦の三悪人」も娯楽映画としてよくできているのではないかと思う。敵に捕まりそうになりながらも逃げ切るシーンが見せ場であり、スリル満点である。他に、主人と家臣との関係であるとか、敵の武将との関係であるとか、欲を出して仲間割れしそうになりながらも元の関係に戻る百姓同士の関係などが上手く描かれている。娯楽映画だから、面白いことが第一の要件であるが、観客にとってお土産となるプラスアルファの要素があればなお厚みのある作品になる。それは、大そうなものではなくても、生きる教訓としてありうる道徳的な要素であろう。
 ところで、あまり細かいことに拘ってはいけないが、中に金を隠した薪を探す場面では入っているかどうかは持ってみればその重さで分かるだろうに、一つひとつ割って確かめていた。また、運ぶ時もあれだけの量(金200貫と言っていたから、相当な重量)なので、人が運ぶには重すぎるのではないかと疑問に思った。そんなことを言ってしまえば、映画にならないか。合理的な説明がつかないところに、映画の面白さがあるのかもしれない。

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