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2010年2月 6日 (土)

体験的ボディビル論

 自分のことをボディビルダーと呼ぶのは体の出来からして憚られるので、一筋トレ愛好家と言っておきたい。
 私が最初にボディビルに興味を持ったのは高校生のときである。今から35年も前の話だ。祖母にバーベル・ダンベルセットを買ってもらい、週に3回ぐらいトレーニングしていた。そのころはまだ知識も不十分であったので、質量ともに練習不足であったと思う。月刊ボディビル誌を愛読し、そこから少しずつトレーニング技術を身につけて行った。効果は少しずつではあったが現れ、ソフトボールの打撃でも飛距離が伸びるようになった。とはいえ、まだまだひ弱な若者のことゆえ、「やっている人」の体ではなかった。そして、大学に入るといつしか興味は消え去り、シャフトを握ることはなくなってしまった。ちなみに、当時のボディビル界で輝きを放っていたのは須藤孝三氏であった。
 つぎにトレーニングを始めたのは30代後半の時期だった。もう忘れてしまったが、きっかけは体力に衰えを感じ始めたことではなかったかと思う。近くのボディビルジムへ通い、基礎から始めた。そこは今流のフィットネスクラブなどとは違い昔ながらのジムで、女性は滅多に見かけることがなく、中年の男性会員が圧倒的に多かった。それでも会員のなかにはデカイ人が多く、自分がひ弱に見えた。ジムの会長は還暦を迎えていたが、スクワットでまだ200kgを上げるだけの筋力を維持していた。恐るべきおっさんである。
 4年ほど通ったと思う。体重は5kg増えた。瞬間的には7kg増加したが、その時は脂肪も付いていたので、筋肉の純増は4kgぐらいだと思う。169cmの身長で、4kgの筋肉が付けば体型は変わる。特に背中と肩の張りが目立ち、上着も窮屈になる。トレーニングしていて困るのはその点だけだ。社員旅行で温泉に入ったりすると、いい体しているねと言われたりして、ちょっといい気分であった。ベンチプレスではMAX100kg上がったし、握力は機械が正しかったとすれば60kgを超えた。
 そうこうしているうちに公私ともに忙しくなり、いつの間にかジムから足が遠のいてしまった。また、その後腰を痛めたこともあって重たいバーベルを握ろうという気力も起こらなかったのである。それから6年経過し、家で軽く運動するようになった。そのころは体も次第に元に戻っていたので、筋量が落ち、体重も3kg程度減っていた。それでも少しずつ筋肉に負荷をかけていると戻り始める。これは体が筋肉を増やしていくプロセスを覚えているからだろう。しかし、再び腰痛を生じ、再度休止した。そして、痛みが緩んだので昨年9月から三たび再開することになった次第である。

 現在の練習は家の中での簡単なものだが、それでもジムの練習に近い効果を上げることが可能だ。やり方に工夫すれば、ぐんぐん伸びる。土日が中心になるが、簡単にできる肩、腕、腹の種目は平日でも可能だ。器具は3種類のダンベルとベンチを使う。マンションの一室ではバーベルは使えない。ダンベルは1種類でも可能だが、プレートを変える手間を考えると3種類あると便利だ。ベンチは胸の強化に必須である。通販で1万円ぐらいで買える。それほど頑丈でなくても家の練習なら十分だ。
 土日は、胸と背中を鍛える。ダンベルベンチプレスとダンベルフライ。背中はダンベルローイングで十分。公園の鉄棒などでチンニングを加えるとよい。重さを変えながら同じ部位を10レップ×10セットやるのを基本としている。それより少ないと筋疲労が不十分で、大きくならない。これに耐えれば、50歳を過ぎた私でも目立って筋肉が付いてくる。平日の肩は、ダンベルプレスとサイドレイズ。腕はダンベルカール、ハンマーカール、アームエクステンションなど。腹はタンスの引き出しに足を引っ掛けてシットアップ。
 以上のトレーニングでホントに十分である。鍛える部位に精神を集中してやれば効率が上がる。小遣いが少ない身にはサプリメントの購入は厳しいが、できれば練習後にプロテインはたっぷり摂りたい。(足の練習に触れなかったが、腰痛持ちなので避けている。子どもか嫁さんに協力してもらい、肩車してスクワットするのが効果的である。私は、自分の体重だけを負荷にしてスクワットしている。カーフレイズもよい。)

 以上私のトレーニングの歴史を紹介した。延べで10年にも足りない。おまけにとぎれとぎれになっているのでロスがある。続けていればもっと成果は大きかっただろう。ジムのオーナーが言っていたが、体を作るには10年かかるのである。

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コメント

本当にコンテストレベルは10年かかりますからね。ただ私も中年ですし、素質0なのは分かっているので、変な気負いはないですね。そんな凄い体になれないのは自覚していますから。
ただバルクは素質ある人に勝てなくても、セパレーションとカットでメリハリのある体なら作れると思っています。
ちなみに、私もスクワットやデッドリフトは一切行っていません。と言うか、腰にこたえる種目はさけています。
プロレスラーのダイナマイトキッドが、バルクは大したことはなかったものの、一つ一つの筋肉が見事に分離しており、そう言う体を目指しています。

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