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2010年1月11日 (月)

逆は必ずしも真ならず

 新聞にある本の広告が載っていて、その宣伝の文句に、「よくできる人は、かならず机の上が片付いている」とあった。確か、整理整頓の仕方を説いた本だったと思う。仕事のできることと書類の整理整頓ができていることにはかなり強い相関がありそうだ。だから間違ったことを書いていない。ところが、机の上を片付けたら仕事ができるようになるわけではない。片付けられる人の集団に仕事のできる人の大半が含まれているにすぎない。逆は正しいとは限らない。この宣伝文句にひっかかると、本を読んで整理整頓に心がければ仕事ができるようになると錯覚してしまうだろう。
 仕事のできる人は、何といっても段取り上手である。段取りを組むためには、筋道を付けて考えることが必要で、論理的な思考力が必要だ。加えて、自分が所属する組織を動かすには調整力が欠かせないし、外部の人や組織を動かすには交渉力が要求される。他にもたくさんの要素があるのだろうが、そういう仕事の仕方の身に付いている人は、自ずと整理整頓できる人になっていくのだと思う。したがって、原因ではなくて、結果として捉える方が正しそうである。こういうこと、すなわち原因と結果の取り違えの例は世の中に五万とある。
 その程度の間違いで、大きな失敗を招くことはないだろうが、よく考えるという習慣は身に付けたいものだ。うっかりとうまい話に乗ってしまい、騙される恐れは、身の回りに結構ありそうであるから。

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