« 居酒屋「すなおや」 | トップページ | 逆は必ずしも真ならず »

2010年1月10日 (日)

ミシェル・ペトルチアーニ

 休日の楽しみとして、YouTubeで音楽を聴いている。最初は、もっとも得意とするところである、昭和40年代から50年代前半にかけての歌謡曲、演歌、フォークソングを中心に聴いていた。そのうち、それも少し飽きると、クラシックやジャズも聴いてみようということになった。はじめは、誰でも知っているような曲から入り、少しずつ幅を広げているが、まだほんの初心者である。
 クラシックでは、ピアノやギターの独奏が中心になる。もちろん、交響曲に聴きごたえのある作品が多いのだが、YouTubeは10分程度に刻まれてしまうので聴きにくいのである。そこで勢い、一本で完結する小品を選ぶようになってしまうのだ。ピアノはショパンの曲が多い。これはショパンがいいという先入観があるからだろうが、知らないからとりあえず有名なところから聴き始めただけのことである。そしてピアノつながりでピアノの協奏曲も目に留まるようになり、チャイコフスキーの1番とラフマニロフの2番がいいというような感想を持つようになった。
 ジャズもピアノが好きで、きっかけはキース・ジャレットだったのだが、もっと古い人の曲を聴くようになった。デューク・エリントン、ビル・エバンス、ビリー・テイラーなど。そして、検索しているうちに、ペトルチアーニに行き当たった。印象は、曲よりも、その姿に集中する。ウィキペディアによると、彼は1962年にフランスで生れたが、先天性の骨形成不全症で体の発達が順調でなく、身長は1メートルほどにしか達しなかった。また骨がもろいために運動ができず、音楽にエネルギーを注ぐことになった。そして一流のジャズピアニストになったのであるが、音楽的な才能に恵まれたことに加えて、骨不全のなかにあっても腕と手だけはピアノを弾ける範囲まで成長したことが幸いしたと書かれてあった。
 残念ながら、1999年に36歳の若さで亡くなったそうである。演奏は実に軽やかで、素人の私でも素晴らしいと思うぐらいだから、相当評価が高かったに違いない。盲目のピアニストは世界に何人かいて、彼らも素晴らしいが、ペトルチアーニを見ていると、目が見えないこと以上のハンデを持ちながらも、それを物ともせず突っ走った感じがする。

« 居酒屋「すなおや」 | トップページ | 逆は必ずしも真ならず »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 居酒屋「すなおや」 | トップページ | 逆は必ずしも真ならず »