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2009年12月23日 (水)

ストリップ見学

 学生時代に友達と連れ立って、「社会勉強」と称し、ストリップ小屋やランジェリー喫茶とかいう場所に出かけたことがあった。ストリップの踊り子さんには若い娘からそうでない娘まで年齢の幅があり、外国から来ている女もいた。都内の小屋だったので、まだ若い娘もいたのだが、地方へ行けばだんだん年配(とは言いすぎか)が増えていく。
 ああいうのは、あまり若すぎて元気のよいのは返って興ざめである。はち切れそうな体で勢いよく足を上げたりすると、体操の演技のようで色気がない。少し肉体にも陰りが見え始め、お腹のまわりに少し肉が着いているぐらいがよい。踊る姿に哀愁がある。体に包帯など巻いていると、なにかあったのかなと想像してしまう。ひょっとして怖いお兄さんに苛められたのかなどと心配することもある。そういう具合に、なにか訳ありの人達なのかと思いながら、いくらかの同情心を持ちつつみるという形がある。全部ではないが、一部の人たちはそういう見方をしているに違いない。
 ランジェリー喫茶というのが大学の最寄りの国電の駅の近くにあった。ノーパン喫茶ではないので下着は付けているが、派手なものを身につけてフロアを歩き回られるとこちらも落ち着かない。われわれは皆、まじめ(遊び慣れていないというべきか)であったから、まじまじと見ることができず、目が泳いでいた。市場経済の原理から言えば、支払う金の分だけは見ていいのであるが、これがどうも慣れない。結局早々に退散した次第である。
 学校を出てからは、そういう場所に足を運んだことはない。あまり面白い場所ではなかった。おそらく時代を経て、なくなりはしないが数は減っているだろう。「社会勉強」と称して出かけたわけだが、振り返ってみると確かによい経験にはなったのである。

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