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2009年11月21日 (土)

非正規従業員に対する配慮

 私は十数年にわたり、営業の事務業務を監督する立場にいた。本社のみならず、営業所の事務についても見ていた。営業事務に携わる従業員は大半が女性で、しかもパート雇用と派遣労働者を主としていた。したがって、この人たちを上手く使うことが業務の推進にとって非常に大きなポイントとなった。また、経営トップからはかねがね彼女たちに対する気配りを忘れるなと言われていたので、その忠告を守るようにしていた。
 基本は正社員と差別しないことである。現実を言ってしまうと、確かに待遇には差がある。そこは正直言って考えないようにして、それ以外の部分で気をつかった。仕事自体はあまり正社員と違いはなかったので、とにかく協力していい仕事をすることに努めた。お得意先からの問い合わせや苦情など多種多様な電話に対応することが重要な仕事であり、かなりの負荷がかかったが、熱心に対応してくれて、私もその努力と苦労を認めていた。本社の従業員とは一緒に飲みに行ったり、カラオケに行ったりして親睦を深め、なかには営業マンと結婚した派遣社員の女性もいた。営業所へ出張するときは女性へのお土産を忘れなかった。定番は、「塩こぶ」だった。普段は電話でやりとりして問題解決にあたっており、お互いに理解し合っているので、訪問すると大歓迎してくれた。
 このような経験を踏まえて考えると、いくつかの大事な点が分かってくる。ひとつは、立場の差を意識させないこと。あまり上から物を言うような態度を見せると、素直に言うことを聞いてくれなくなる。二つ目は、あまり深入りしてはいけないが、ある程度は一緒に苦労をすること。大きくなくてもいいので、共通の土俵を作ることである。三つ目は、女性としても認めることである。こういうと言いすぎかもしれないが、主婦の場合普段あまり大事にされていないので、ちょっとした気づかいをありがたく思うようだ。髪を切ってきたときに、髪型変わった?などと言ってあげると結構喜ぶ。ご主人は気が着かないかもしれないが。

 このように女性には特別に気を使って仕事をしてきたが、以前は派遣社員の数が少なかったのでまだ対応がしやすかった。最近は人数がぐっと増えてきている。そうすると、一人ひとりに声をかける余裕がなくなってくる。最近聞いた話では、新しい派遣社員が入ってきたときに皆を紹介したらしいが、社員から始めたのはよいものの、派遣社員2名の紹介を忘れたらしいのだ。あとで、この2名は、どうせ私たちは派遣だからねとひがんでいたらしい。こうなったら職場の雰囲気も損なわれるに違いない。管理監督職は大いに反省すべきである。
 派遣社員の扱いと言うよりも、根本的には人間の扱いの問題である。

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