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2009年11月23日 (月)

舞台がなければどこで踊るか

 とある私立高校の吹奏楽部の定期演奏会を聴きに行ってきた。3年生の部員にとってはこれが最後の舞台となる。演奏も素晴らしかったが、最後になった3年生が、プロジェクターで映された幼いころの写真を背にして、顧問の先生から一人ひとり名前を呼ばれるシーンが印象的だった。まさに晴れがましい舞台である。
 しかし、私は思った。彼らは恵まれている。もちろん、部活動を続け、技術を磨いて人に評価されるところまで上達するのは相当な努力を要したに違いない。でも、それは舞台があったからではないか。舞台は自分で作ることができない。舞台を用意してくれたのは他ならぬ親である。親がどんな人であるかによって、子どもの人生は大きく左右される。

 彼らには舞台があった
 その舞台で踊ることを覚えればよかった
 君たちにはなにもなかった
 踊ることなど思いもよらなかった

 彼らには光が届いていた
 光を受けて大きく葉を広げることができた
 君たちにはなにも届かなかった
 なすすべなく葉を縮めるしかなかった

 彼らは前を向いていた
 堂々と前を向いて、次の舞台に進んで行った
 君たちは下を向いていた
 きょろきょろとよそ見して、そしてなにも見ていなかった

 君たちは、君たちという葉っぱは、
 力なく、太い幹からこぼれ落ち
 路上に重なるようにへばりつき
 堂々と前を向いて行進する彼らに踏みつぶされる

 君たちの存在さえ気が着かないままに
 そして君たちも踏まれていることを知ることなく

 

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