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2009年10月10日 (土)

灘高校合格者の半生 その三

 第3回ですが、今回は高校受験の時期の暮らしぶり、勉強ぶりについてインタビューします。

 市原 「いよいよ灘高受験ですね。」
 佐山 「もともと、そんな気はなかったんですよ。そのころは中高一貫のクラスが1つで、中学で終わるクラスが二つだったのです。兄は中高一貫でしたが、私は中学だけ。同じクラスの仲間はほとんどが県立の進学高校へ進みます。私もそのつもりでした。しかし、学区制ができて皆とは違う学校に進むことになる。そこで、私学も考え始めたわけです。最初に候補にあがったのは愛知県の東海高校でした。当地には父の友人が住んでいたので勧めてくれたのです。それからもう一校が灘高校でした。」
 市原 「前回のお話では、成績がトップクラスではなかったようですが、なんとかなると判断したのですね。」
 佐山 「いや、判断なんかしていません。単に受けようと思っただけです。怖いもの知らずというのでしょうか。まずは、勉強時間を増やしていっただけで、受験用の勉強はかなり押し迫ってから始めました。努力すればそれなりに成績は上がるもので、30番台だった順位が、10番台に上がりました。それでもトップクラスにはまだ差がある状態です。彼らのうちの何人かは後に東大へ進みましたからよくできました。そういう順位のところから、入試へのダッシュが始まったのです。」
 市原 「学校以外はすべて独学ですよね。」
 佐山 「ええ、そうです。塾なんか知りませんでしたし、家庭教師を雇うという発想も全くありませんでしたし。ひたすら独学です。受験のまえの2ヶ月間は、驚異的な追い込みだったと思います。毎日、朝の5時まで勉強しました。睡眠時間は3時間です。授業中にうとうとしましたが、なんとか耐え忍びました。単に長く勉強しただけではなくて、密度も濃かったです。とはいえ、特別な勉強方法を知っているはずもありませんから、ひたすら気合いを入れながらやりました。執念ですよ。どんな参考書を使ったかはっきり覚えていませんが、一つだけ、シグマベストの最高水準問題集をやったことは記憶にあります。この間は模擬試験もなかったので、どれだけ力が着いたのか分からないまま本番に突入しました。」
 市原 「すごい執念だったのですね。中学生でそこまでやるというのはすごいと思うのですが、体力もよく持ちましたね。」
 佐山 「やりだしたら、なんとか結果を出したいと欲が出てきます。合格できるかどうかなんて考えません。絶対に合格するという思いしか残らない。体の方は、相当疲れがたまっていたと思いますが、気力で頑張りました。あとで、この影響は出てくるのですが。」

 市原 「入試の時の模様は、次回に聞きます。」

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