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2009年10月25日 (日)

イチローと落合博満との対談

 今から10年ほど前の二人の対談を、YouTubeで発見。イチローがメジャーに行く前の年のキャンプ地で撮影されている。短い時間で、もっぱら打撃フォームの話題に終始していた。内容は非常に専門的なもので、素人のファンには理解しがたい。
 落合が、イチローのフォームに対して「トップの位置が低くて浅い。」と指摘。イチローも納得している様子だった。また、「一流のバッターは、線で引っ張ってきて、点でひっぱたく。普通のバッターはただ点に自分が衝突していくだけ。」と発言しているが、イチローは子どものころから、線をイメージして打ってきたという。ただ、イメージがフォームとして確立したのは最近のことだという。いずれにしても打撃を極めた人間同士にしか分からない話である。

 さて、ここで言いたいのはそういう中身ではない。落合がいろいろ指摘したあとでイチローが言った言葉である。「今日はいろいろ教えてもらってありがたかった。なかなか言ってもらえないので。」素人は、周りに監督やらコーチやらOBが大勢いるのだから、なにやかやとやかましく口出しするのかと想像するが、イチローほどの選手になると誰も言わなくなるらしいのだ。よく考えたらそうかもしれない。自分より優れており、実績もある選手にアドバイスなんてできない。的を外してしまうかもしれないので怖くて言えないのだ。
 しかし、何も言ってもらえないというのも孤独である。ただひたすら自分で考えなければならない。イチローにしてみれば、落合のアドバイスは非常に貴重なものであったのだ。外から見てもらわないと分からないことがあるのである。

 偉大な人物、あるいは大きな組織のトップに遠慮せずものが言える人は少ない。外から見ていると、力量のある人は自分で考え行動できると思うので、助言・進言は控えがちだが、当人は意外にそれを待っているものなのかもしれない。

 

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