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2009年10月 3日 (土)

デブ・ブス・バカ

 最近のテレビ番組は、クイズとお笑い番組に埋め尽くされている感じがする。不況で広告収入が減り、製作費の安くつく番組に流れ、それが質の低下につながり、テレビ離れ、なかでも民放離れにつながっているという主張を読んだことがある。確かに、若手の芸人やタレントを使えばギャラは安く済むし、その他の費用もドラマなどと比べるとうんと少なく済むだろうことは業界の知識がない者にも容易に想像できる。そして、視聴率についても大外れはないだろうと思う。

 お笑いを見ていて思うのは、デブやブスで笑いを取ろうという芸人・タレントあるいは番組の企画が目立つことだ。たしかに、昔からそういう「笑い」はあった。しかし、まだ例外的、限定的であったように思う。また、その特徴を自らことさらに強調することなく、見る側に受け止め方を任せていたように思われる。
 デブ・ブスで売っているのは、森三中やハリセンボン、アジアンなどである。そう考えると、女性の方が多いのか。なぜ彼らがそういう特徴をネタにしているのか。一方、視聴者がなぜ面白がって見ているのか。いろいろな解釈が可能だと思うが、見ている側から考えると、程度の差こそあれ、自分より「劣った」ものとして見ているのではないか。自分に自信はないけれども彼らよりはましであるという安堵が生まれる。これが、美人でスタイルの良い人がお笑いをやっていたら、面白くないに違いない。姫ちゃんでも、ブスではないにしても美人とは言えず、キャバクラに勤めているからこそ身近に感じて受け入れられるのである。
 では、バカの方はどうかというと、いわゆるおバカキャラがもてはやされている。問題に対して頓珍漢な答えをして笑わせる。問題に対して窮してしまい、答えが出ないようではこのキャラは務まらない。タイミング良く、予想を外すような言葉が出なくては面白くないのだ。そういう意味では、全くのバカではない。スザンヌなどを見ているとそう感じる。とはいえ、見ている方は、自分でも分かるようなことを彼らは知らない、分からないということが面白いと感じるのだろう。
 いずれにしても、彼らがどうあろうとも、見ている方の態度が問われている。無意識に笑わされている自分に対し、今の「笑い」は何なのかという問いを発することがある。おそらく、そんなことを感じる人間はほとんどいないのだろうが、「笑い」にも社会的な要素があるから、無関心ではいられない。少なくとも、笑ってはいるけれど、多くは「笑わされている」という側面を知ってもらいたい。意図的に流される「観衆」の笑い声につられて知らず知らずに笑っていませんか。

 同じような、クイズ番組、お笑い番組を繰り返していると早晩飽きられるに違いない。そうなったらテレビ局は何を持ち出してくるのだろうか。今や、娯楽はテレビ以外にたくさんのものがある。面白くないものはあえて見る必要がない。放送時間を縮小するのか、もっと内容を薄くするのか。好循環は生まれそうにない。

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