« 向陽高校対天理高校観戦記 | トップページ | 山井の交代(2007年日本シリーズ) »

2009年10月18日 (日)

総合的に考える

 民主党政権がスタートして、改めて自民党政権下で進められてきた行政、特に国土開発への見直しが行われている。具体的には、ダムや高速道路の建設、港湾や空港の整備などである。反省点は、グランドデザインなしに、とにかく地方の要求に応じて(地方選出の議員がそれを代弁するのであるが)作り続けてきたというところにある。一つひとつの施策が、全体の計画の中でどのように位置づけられているかという観点は、国政のみならず、仕事や生活の次元でも大切なものである。

 仕事でもお世話になっている、村井哲之氏がその著書である「ハイヒールと宝石が温暖化をもたらす」で、温暖化対策の考え方について述べられている。割りばしの使用をやめてマイ箸を使おうとか繰り返し使える箸を外食で使う運動が進められているが、これをどう考えるか。一時、割りばしは大量消費の代表的事例として取り上げられ、すっかり悪玉にされてしまった。しかし、これが森林の伐採を加速し、二酸化炭素の吸収を阻害することで温暖化を促進することになるのだろうか。村井氏は、この問題を一面的にとらえるのではなく、総合的なビジョンに位置付けるべきだと主張する。すなわち、日本の山林はよく知られているように、一所懸命に植林を進めてきた割には手入れが行き届かず、間伐が行われていない。山林の荒廃は、二酸化炭素の吸収能力を弱めてしまう。これを全国的に解決するためには、間伐材を割りばしに利用する動きを政府が後押しする。消費が起これば、供給するために間伐材の確保や設備の増設が進む。生産・流通・消費のサイクルが生れるのである。
 このように、総合的な政策としてビジョンを打ち立てる必要がある。これは一例であるが、木を見て森を見ずの例は、ここかしこに見られるのである。

 

« 向陽高校対天理高校観戦記 | トップページ | 山井の交代(2007年日本シリーズ) »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 向陽高校対天理高校観戦記 | トップページ | 山井の交代(2007年日本シリーズ) »