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2009年9月23日 (水)

グリーンコンシューマー

 鳩山首相が、温暖化ガスの25%削減(1990年比)を打ち出し、環境への取り組みが一層加速化されそうな情勢である。これに対しては積極的に支持する意見もあれば、現実的ではないとする意見もあって、受け止めは一様ではない。とはいえ、環境問題が今後の政治経済のキーになる課題であることに疑問を差しはさむ余地はない。

 企業におけるエネルギー使用量の削減努力は継続的に続けられている。私の勤務する会社でも、生産高は増えてもエネルギーの消費量は減少させる方針で取り組んでおり、今のところ計画どおりに進んでいる。各社、環境報告書を作成し、環境への配慮を企業の社会的責任として認識してそれを実践する姿をアピールしている。今後ますます要求が厳しくなり、どういう方針を掲げて実効性のある施策を推進するかが、企業の命運を決する課題になるのは間違いない。ただし、産業界からは、25%という目標はあまりにも厳しく、これまで努力してきただけに改善の余力は少ないとする意見が出ている。確かに、現場で取り組んでいる立場からしてもその意見には無理からぬところはあるが、企業が社会を支えているという自覚に基けば、チャレンジする価値のある目標だと思う。

 さて、家庭に目を転じてみると、論者によっては、家庭での削減余地は大いにあるのでここでの取り組みが企業よりもなお重要であると主張している。ただし、そこには一定の費用が発生するので家計の負担が増大するとの懸念も表明されている。太陽光発電の設備購入やいわゆるエコカーの購入などが大きな出費として考えられる。他にも節水型の便器に買い替えるだとか、電灯をLED照明に変えるだとかすれば確かにお金は出ていく。しかし、逆にその効用もあるわけで、省エネ型の商品開発は産業界にイノベーションをもたらし、停滞した経済に活力を生み出すだろうし、実際にエネルギーの節約にもなるのである。
 そのように見れば、企業にとってもメリットは大きい。要は、世の中の変化を商機としてとらえるかどうかである。いくつかの調査結果を新聞等で見ると、確実に消費者の意識は変わってきている。意識して環境によい商品を選ぶとか、環境問題への対応を積極的に進めている企業の商品を積極的に購入しようとする傾向が強まっている。昔のように、そこそこの品質があれば売れるという時代はすぎ、消費者が商品を選別し、開発までをリードしてしまうような時代になった。これは環境問題とは別に発生している社会現象であるが、環境をキーワードとして取り込みつつ発生しているという点に注目しなければならない。いわゆる「グリーンコンシューマー」がぞろぞろと姿を現し始め、影響力を持つに至ったのである。

 グリーンコンシューマーとは、ウィキペディアで検索すると
グリーン・コンシューマー(Green-Consumer)とは、訳すると「緑の消費者」の意。 この「緑」は「環境にやさしい」を意味しており、 買い物をするときに、できるだけ環境に配慮した製品を選んで購入する消費者のことを言う。
 主義にまでなっている人はまだ少数かもしれないが、ところどころでこのような消費行動をとる人が増えているようだ。企業はそれに呼応して商品開発を進めなければならない。これは早くから環境への対応を企業理念として掲げてきた企業にとっては喜ばしいことである。先駆けて開発し、市場に粘り強く説明して買っていただいていた商品が、さほど時間をかけなくても受け入れてもらえるようになったのだから。しかし、どの企業でも同じことをやりだしたら、消費者の方も、いかに目が肥えだしたとはいえ、選別に戸惑うことだろう。そこで大事なのは、売りたいがために理念をにわかに掲げるのは邪道であって、理念の実践が商品として結実している企業こそが本物だということだ。とはいえ、市場社会は競争社会であるから、結果的に勝ち残らなければこの主張の正当性は示せない。これは厳しい現実である。
 テレビを見ていると、Y電機が、環境によいことをしていると盛んに宣伝している。この会社は、社員の待遇が非常に厳しいとか、電機メーカーから販売のヘルパーを強制的に供出させているとかの悪いうわさが絶えない会社である。ホームページで、CO2の削減にいかに貢献したかを訴えているが、その中身はいかにたくさんのエコ商品を売ったかという実績に基づいている。出店、買収で巨大化すれば生まれる成果であって、それと環境配慮とは直接関係がない。多少なりとも環境問題に取り組んでくれるのは、やらないよりはましであるが、本物の会社かどうかは疑わしい。同業ではないが、こんな会社には負けられないという思いがある。

 結論。グリーンコンシューマーが今後の社会形成の過程で、重要な「主体」となっていくだろう。

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