« 自殺考 | トップページ | イチローの記録 9年連続200安打 »

2009年9月19日 (土)

体育祭の応援合戦から

 今日は息子の学校の体育祭を見に行ってきた。中高一貫校の中学1年に在学する三男の体育祭である。そこで見た、応援合戦について、組織論の見地から感想を述べたい。

 この体育祭は全体を4つのチームに分け、基本はチームの対抗戦として行われていた。他にも学年ごとのクラス別に点数が集計されていて、クラス対応でも順位が決まる仕組みもある。開会式に続いて、恒例の(長男もこの学校に通っていたので知っているのだが)応援合戦が行われた。緑チーム、赤チーム、黄チーム、青チームの順で行われ、私の評価では青チームが圧倒的に出来がよく、続いて緑チームで、赤と黄はよくなかった。
   では、青のどこが素晴らしかったのか。まずは、全体の統率がとれていること。これがグラウンドへの登場の仕方から違ってくる。全体に機敏で、緊張感があり、動作がそろっている。逆に駄目だと思ったチームは動きが緩慢で、視線が定まらずキョロキョロしている感じだ。次に企画力の差だ。各チームとも拳法の振り付けが基本になってよく似通った演技になっているが、青チームは他よりも一歩高度な技を盛り込み、また演技の切れ間に別のグループに面白い行進をさせて観衆の目をそちらに引きつけていた。最後に、バランスのよさがある。各チームともまずは全体の演技から入って、つぎに小グループの演技に移るが、それぞれが違う動きをしながらも、一つの構成のなかで動いている。下手なチームは別の小グループが演技を始めるときにまだ準備が終わっていなかったりした。

 チーム分けで、組織的な動きへの適応力や運動能力にバラツキが生じたとは考えられない。どこに違いがあるのか。まずは、リーダーシップの質の違いがある。高校生をまとめ、かなり長い時間にわたって練習に集中させるには、相当強力なリーダーが存在しなければならない。青チームには間違いなく優秀なリーダーがいた。次に、他にない企画を考えだす知恵者の存在がある。一人か複数かは分からないが面白いことを考えだすヤツがいたのだ。そして、最後のバランスのよさは、強力なリーダーとともに小グループに小リーダーがいたということだ。
 組織論的に見て、要所要所に肝心かなめの人材がいたということになる。強い組織とはそういう組織なのである。応援合戦の結果は、優秀賞2チームに青と緑が選ばれた。順当なところである。最後のあいさつで校長が、どのチームの応援も紙一重で甲乙つけがたかったと評したが、これは生徒へのねぎらいとして選んだ言葉であって、本心ではなかろう。校長が、ここで指摘したような要素を見抜けないでは職が務まるはずがない。

« 自殺考 | トップページ | イチローの記録 9年連続200安打 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 自殺考 | トップページ | イチローの記録 9年連続200安打 »