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2009年9月12日 (土)

犯罪の原因をどう見るかⅡ

 先日、犯罪が起こる原因について考えてみた。それは、遺伝的な要素、育った家庭や地域の環境、今現在の職場などの身近な環境、そして広い意味での社会・経済環境の四つの条件から原因を見つけ出そうという主張だった。
 それはそれで一つの意見であり、短絡的に原因を決めつける傾向への警鐘であるが、もうひとつ目を向けるべき要素を忘れていた。それは、犯罪を誘発するに至った直接的な原因、言い換えると引き金となった条件のことである。

 例えば、身近な人間関係においてトラブルがあり気分がむしゃくしゃしている。気分を晴らそうとたくさん酒を飲む。酔っ払って繁華街を歩いている。チンピラとぶつかり口論になる。カッとして、たまたま近くに転がっていた鈍器で相手の頭を強打してしまう。こういう事態が想像できる。確か、映画「幸せの黄色いハンカチ」で高倉健が演じた男が犯した犯罪も同じような状況で発生したはずだ。こういうことは確率は小さいけれども、十分にありうる。しかし、大半はチンピラとぶつかることはないし、ぶつかっても口論で終わることが多いし、手を出すにしても何発か殴りあって終わるのである。ところが、運悪く、チンピラがナイフを持っていたりすると被害者になってしまうし、先ほど想定したようにたまたま近くに鈍器が転がっていたりして加害者になってしまうことがありうる。これはある意味、偶然であり、特殊な状況で発生していると言える。情状酌量の要素にはなるだろう。
 このように犯罪においては、直接引き金になる状況・条件がある。これも見逃せない観点である。犯罪捜査や裁判においては、ここが最も注目されるに違いない。本人が意図しなくても犯罪に巻き込まれることがままあるのだということを知るべきである。

 ところで、先ほどの例を最初から考えてみると、チンピラが歩いているような繁華街で正気を失うほど酒を浴びるという行為は、自ら犯罪の発生しやすい空間へと入り込むことである。安全で平和な生活を守りたければ、そのようなゾーンには足を踏み入れないことである。また危険な時間帯というのがあって、その間は外出しないことである。このルールに従えば、犯罪に遭遇するリスクを低く抑えることができる。もうひとつ加えると、付き合う人の選び方がある。ごく一般の市民との関係にとどめておけば安心である。危険な人間はひとところに集まっているものである。

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