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2009年8月29日 (土)

第91回全国高校野球選手権大会を振り返って

 夏の甲子園を振り返って、野球ファンの3人に語り合っていただきました。

清水 「中京大中京の優勝で幕を下ろした大会でしたが、全体としては非常にいい大会だったと思います。皆さんはいかがでしたか。」

河本 「そうですね。結構面白いというか、いい勝負がたくさん見られた大会だったですね。」

児島 「結果的には優勝候補の中京が優勝旗を手にしましたが、内容を見ると予想外の波乱もあって、印象的だったと思います。

清水 「河本さんの戦前の予想は?」

河本 「中京は候補の一角でしたね。力は一番あると思っていました。他では、北から言うと、花巻東、東北、帝京、明豊あたりを押していました。」

児島 「それに加えるとしたらPLですか。地方大会の内容がよかったですから。」

清水 「準優勝の日本文理の名前が上がりませんでしたけれど・・・。」

児島 「ノーマークですよ。誰しもそうでしょう。」

河本 「同感。」

清水 「では、印象的な試合を上げていただけますか。」

河本 「私は勤め人ですからすべての試合を見たわけではありませんので、見た範囲で言いますが、花巻東と明豊の試合は力のぶつかり合いという感じがして見ごたえがありました。菊池君と今宮君は試合の半分ほどしか投げていませんが、互いに意識しあった気迫のピッチングでしたね。今宮君は筋力のある選手で、打球の速さは超高校級だし、あの154kmには驚きました。」

児島 「私は中京と関西学院の対戦ですね。戦前の予想は中京の楽勝というムードでしたが、私は中京優位は変わらなかったけれど、意外に接戦になると見ていました。関学は初戦の勝利でムードが上がっていたし、兎に角応援のすごさが後押ししていましたからね。中京は戦いにくいはずです。それから関学の山崎君の落ちるボールが中京の強力打線に通用すると見ました。予想どおり接戦になりましたが、最後は力で押し切りましたね。結果論ですが、中京の優勝にとって最も意味のある試合ではなかったでしょうか。」

清水 「私も一つ上げさせていただくと、というか3試合戦ったのですが、高知対如水館の対戦ですね。大会序盤は天候が悪く雨に泣かされました。9回戦った試合を見に行きましたが、力は互角だったと思います。点差は開きましたが、紙一重の差です。そういう意味では運がなかったと言えるでしょう。試合とは別に、如水館の応援は、ブラスバンド、男子応援団、チアリーダー、生徒たちが一体となっており、素晴らしい内容でした。何度か出場経験があり、かつ私学でなければできないでしょうね。では、次に優勝した中京と日本文理についてお話を聞きましょう。」

河本 「中京はやっぱり強かった。監督は守りを重視していましたが、打てるから守りが大事になるんですね。堂林君はいい投手だけれど、ある程度の失点は覚悟しなければならない。最低限に抑えて、それ以上に打ちまくるという戦いです。長打力は圧巻でしたね。基礎体力が際立っていましたが、金属バットならではの打球が飛びましたね。関学との戦いでサヨナラホームランが出ましたが、左バッターで左中間に入る打球は金属ならではの伸びですよ。」

児島 「関学との試合は前に触れたとおりで、ここがポイントでしたね。後の試合はある意味横綱相撲というぐらい強かった。決勝で最後に追い上げられましたが、結局勝ってしまうところが自力なんだと思いました。」

清水 「児島さん、日本文理については。」

児島 「本当にノーマークでしたね。闘いながら強くなっていったチームでしょう。それから、こう言ったら失礼だろうが、対戦相手に恵まれましたね。決勝の中京以外は戦いやすかった。これも巡りあわせです。早くから強豪に当たっていたらどうなったか分かりません。」

河本 「それはあるね。でもいいチームでした。新潟の野球に新しい歴史を刻みましたし、地域差が縮まったという印象を与えました。地域差の件は、事実としてあると思うけれど、地方の私学が特待生として有力な選手を集めて出てくるケースもあるし、単純には言えないな。その点、花巻東は県内の選手でやっているから立派ですね。これまでの岩手のレベルを踏まえてもそう言えます。」

清水 「野球留学については一定の制限が加えられましたが、実態はあまり変わっていないように思えますね。選手の出身地を見ると大半が他県のチームが結構ありました。他になにか特徴的なことはなかったでしょうか。」

河本 「県立岐阜商業の健闘があります。私は東海地区同士の決勝になると思ったのですが、準決勝で惜敗しました。投手の山田君がよく頑張ったと思います。」

児島 「昨年の大阪桐蔭の優勝がありましたから、PLに注目したのですが、今の岐阜商に敗れました。一回戦から本調子ではないと見ていましたが、力を出し切れませんでした。これは、大阪予選の激戦が影響していると思います。勝ちぬくのが本当に大変な地域ですからね。そこでのダメージは大きいでしょう。昨年の大阪桐蔭のような例もあるし、清原の時のPLのような圧倒的な結果を出したチームもありましたが、あれは本当に強かったので参考にはなりません。逆の例を考えると、智弁和歌山などは甲子園に出てきて活躍できる条件があると思いますね。和歌山は高校が少ないし、甲子園まで近いし、練習の環境はいいし。監督の采配ばかりじゃありませんよ。」

河本 「日常的な練習環境の差、地域的な差など条件には差がありますね。しかし、一旦試合が始まってしまったら同条件ですから。そこがスポーツのいいところです。同じ種類の金属バットを使うわけだし。方っぽが木のバットだったら大きなハンデだろうけどね。それを考えると、水着でタイムが変わるという水泳は変なスポーツだね。」

清水 「話は変わりますが、新型インフルエンザの影響もありました。天理高校の選手が感染して大会前の練習ができなかったとか、立正大淞南の選手が感染してベンチから外れたりとか、一部に影響が出ました。5月の騒動の時は甲子園大会も中止になるのではないかと心配されましたが、その後落ち着きました。しかし夏休みになり、クラブ活動を通じて高校生の間に感染が広がりました。」

児島 「しかし、大会でいえば、ごく一部への影響で済みましたからよかったですね。」

河本 「そうだね。これからますます広がるだろうから、秋季大会のころがどうなっているか。選手諸君は体力があるから重症化はしないだろうけれど、一週間練習を休むと現役選手にとっては影響が大だね。」

児島 「スポーツ選手の場合は、感染予防と言っても難しいところがありますね。練習後の手洗いうがいは励行すべきだけれども練習中はマスクなんかできないし、格闘技なんかは接触しないで練習なんかできませんから。」

清水 「いろいろな話題が出ましたが、今日はこのへんにしたいと思います。ありがとうございました。また機会があればお話をお聞きしたいと思います。できれば、選抜大会の時に集まりたいですね。では、終わります。」

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