« 津市一身田 | トップページ | 対談 高校野球の魅力  »

2009年7月25日 (土)

風にゆれる朝顔の花

 7月も残り少なくなったというのに天気が愚図ついている。梅雨はもうしばらく明けそうにない。マンションンの正面にあるこんもりとした森の上に少し強めの雨が降りそそいでいる。風もあって、窓を開け放った部屋の中に冷えた空気を吹き込んでくれる。ベランダでは、朝顔の花が風に頼りなく揺れている。自然を感じることの少ない都会生活では、珍しい時間である。

 大阪という土地は天気の変化がゆるやかだ。風は強くなく、雨が少ない。平地が広がっているせいだろう。かつて住んでいた大阪府能勢町の気候と比較すると分かりやすい。能勢町は山に囲まれた町だ。こういう地形では天気が急に変わる。特に冬場は、北から風が入り始めると雲が次々に飛んできて空を覆い尽くす。そんな時でも、大阪市内に出てくると晴れあがっていることがしばしばあるのである。

 生地の三重県南部は雨の多い土地だ。南から風が入ればたちまち天気が崩れる。南の風は湿気を含んでいて、それが紀伊山地の南東斜面にぶつかることにより、雨雲が発生する。土砂降りが有名なのは尾鷲だ。私も一度、車を運転中に集中豪雨に見舞われたことがある。バケツをひっくり返したようなという表現があるが、それを上回る激しさだった。ワイパーを最速にしても前は全然見えない。危険なのでヘッドライトを点灯して徐行する。10~20kmぐらいで低速運転したが、路肩に停車した方が安全だろう。しかし、それも尾鷲市内を抜けるころには収まってしまった。あれだけ降ると、却って気持がスカッとするものだ。大阪ではあのような雨は経験がない。

 朝顔は小さい鉢の中で根を伸ばすことができず、窮屈そうだ。それでも、寿命は短いけれども美しい花を咲かせている。地べたに植えてやればどんどん大きく成長することだろう。私たちの周りの人間は鉢植えになっていないだろうか。根を張る場所は、家庭であり、学校であり、職場であり、広くは社会である。昨今の社会の状況を見ると、最低限の鉢さえも奪おうとしているように見える。

« 津市一身田 | トップページ | 対談 高校野球の魅力  »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 津市一身田 | トップページ | 対談 高校野球の魅力  »