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2009年7月 4日 (土)

個人情報の流出

 金融機関などから個人情報が大量に流出するという事件が後を絶たない。それは過失によるものもあるし、意図を持って行う犯罪行為による場合もある。いずれにしてもセキュリティーの甘さが原因であり、情報の扱いの難しさを感じる。1年近く前になるが、情報漏洩に関するセミナーに参加し、情報流出の実際にあった事例を聞いて怖さを感じた。例えば、女子大生からデジカメに使用した消去済のSDカードを集めて回った青年のケースがあった。消去しても完全には消えておらず、復元できるらしい。それを知らない女学生はデータを渡してしまい、プライベートな画像が危うく広汎に流失しそうになった。また、コンビニで宅配便を出すことの怖さを教えられた。荷物には差出人の住所、名前、電話番号が書かれている。受け付けたバイトの青年がそれをコピーして、女性のアパートに侵入する事件があった。鍵がなければ入れないと思うが、入口の周辺に合いカギを隠している場合が多く、探し出して入ったという。

 こういうことが世間で起こっている。私も過去の経験で意外に盲点になると思ったことがある。それは廃品回収である。子供会で活動資金を作ることと活動への理解を広げるために月に一度、古新聞の回収を行っていた。他に雑誌も出してもらったが、これはお金にはならない。新聞を小型トラックにいっぱい集めても5千円になるかならないかで、これじゃ一人5百円ずつ出し合った方がましだなと言い合ったものだ。とはいうものの、それはそれで意味のある活動だったが、集めているといろいろな新聞があり、雑誌に至っては見たこともないようなものが出ていた。そこで思ったのは、どういう新聞、どういう雑誌を見ているかでその家の考え方がおおよそ分かるということなのだ。特別詮索はしないのだが、聖教新聞があったり、赤旗があったりする。雑誌もアエラからサピオに至るまで種々ある。あるいは低俗な漫画雑誌が数多く出ていたりする。それでもってその家の考え方や知的水準が推測できてしまうのだ。実際、子供会ではそんなことはしないが、やろうと思えばできることなので、出す側には注意が必要である。宗教関係や政党関係の新聞は商業新聞の間に挟んで出すとか、人の目に触れさせたくないものは普通ゴミに混ぜて出すとかの配慮が必要だろう。業者に直接出す場合は、回収後に中をあさられるとお手上げなので危ないものは抜き取り、どこの家庭か特定できる情報が混ざらないことを確認のうえ、やはり一般ゴミに混ぜて出す方がよいだろう。最近ではシュレッダーを使う家庭も増えているという。

 これとは違う話だが、ごみ箱をあさればその家の暮らしが分かるといい、スーパーの出店をするときに品ぞろえの参考にしたという。この場合は地域住民の嗜好が分かればいいので個人を特定する目的はないのだが、それにしても気持ちのいいものではない。そうこう考えていると、そんなことまで気を使って暮らすのは息苦しいなあと思ってしまう。しかし、誰がどこで何を見ているかもしれない。昔なら地域社会はほとんど知っている人の集まりであったが、今は知らない人の集まりである。このままでは、ますます安心できない社会になる。

 

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