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2009年5月30日 (土)

越路吹雪のこと

 越路吹雪は好きな歌手の一人である。日本人の趣味は雑食性であり、世界のあらゆる文化を取り入れようとする。シャンソンもまたそのなかの一つであり、好む人が多い。おそらく、ジャズよりは少ないが、ハワイアンやカンツォーネよりは多いのではないか。とはいえ、私などは日本のシャンソン歌手といえば越路吹雪しか知らないし、本場でもイヴ・モンタン、シャルル・アズナブール、ジルベール・ベコーぐらいしか知らない。でも、なぜかシャンソンは好きなのである。

 越路さんは胃がんでなくなったが、もとから丈夫でなかったようで、一日の公演が終わると疲労でぐったりして動けなかったという。それだけ全力投球だったのだ。シャンソンと言えば、物憂げな歌い方が特徴と思いがちで、そういう歌もあるけれどもすべてではない。越路さんの「ろくでなし」は迫力がある。生命力を感じさせる歌い方で、聴いているものを元気にさせてくれる。1980年に56歳で亡くなったが、あんなに舞台映えのする歌手はそれ以降見ることができない。残念ながら、80年と言えば私がまだ24歳の時で、越路さんの良さが十分に分かる年齢ではなかった。それでも、たまにテレビで見ると惹かれるものを感じていた。今になってDVDなどで在りし日の姿を見、歌声を聞くにつけ、生の舞台を見たかったと思うのである。

 最後にベストスリーを上げて終わりたい。1位「ろくでなし」 2位「サン・トワ・マミー」 3位「愛の賛歌」

  追記:「愛の賛歌」は当たり前過ぎて3位にしたが、あらためてDVDを見たら素晴らしかった。ピアノの伴奏もよくて、うまい下手は分からないが、越路の伴奏ができる喜びを感じながら弾いているのではないかと、そういう感じを抱かせる音色だった。

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