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2009年4月19日 (日)

マネーゲームの終焉

 先ほどNHKスペシャルを見たが、なぜ金融危機に陥るまでマネーゲームが肥大化していったのかを問うシリーズの初回であった。ビールを飲んで酔っ払っていたので内容の全部を覚えていないが、いくつか印象的な発言があった。ひとつは、投資会社の中核としてマネーゲームを作り出し推進してきた人物が、自ら誤りを認めていることである。そして同じ業界の人物からは学ぶことはなにもなく、業界の外の人物からは得るものがあったと証言している。業界の人間は強欲な者ばかりとまで言っていた。彼自身もその一人でしかないのに。また、問題のあることは分かっていたが、投資や投機を、制裁を加えられるまでやめることができなかった。なぜなら、投資会社はリスクをとことんまで背負いたがるものだからだという。それは、逆に言えば、公権力が制約を加えれば異常な投資は止まったということを意味しているのではないか。

 もう一つは、新しい金融商品であるモーゲージ債を開発した人が、年金組合や保険会社などの世間知らずが飛びついてきたという発言をしていたことが印象的であった。自分が仕掛けを作っておきながら、その罠に引っ掛かってきたものを嘲笑するとはなにごとか。彼は全然反省をしていない。まだ最初に出てきた経営者の方が、自分の罪を認識しているという意味においてまだ救いがある。結局、金融商品とは、金融工学を駆使して、頭のよい連中が作り上げた机上の商品だと言えるだろう。そういうもので人類の富が拡大するのではない。地道な労働によってのみ、実体としての人類の富が増えるのだという真実が改めて明らかになった。

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