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2009年4月23日 (木)

草なぎ剛 寛容でなくなった日本

 草なぎ剛の事件については事実を正確に知るすべがないので論評しがたいが、簡単に言えば泥酔して素っ裸になってしまったということだろう。いいことではないのは間違いないが、そのことで人を傷つけたわけではないので、罪は軽いと言えるだろう。人気者だったから余計に気を付けてほしかったという意見は同感だが、人気者であるかないかで罪の軽重は決めることができない。実は私も酔っ払って全裸に近い姿になったことがある。早慶戦の前夜に神宮球場の周囲に泊まりこみ、大量に飲酒して大騒ぎしたのであるが、その時に泥酔して裸踊りをやった。周りには結構な人数の学生がいたが、皆同じ穴の狢であるから、咎める者もいなければ通報するものもいなかったのである。しばらくして泊まり込みが禁止になったのでそんなバカなことをする学生もいなくなったと思う。

 さて、草なぎの事件はマスコミで大きく取り上げられ話題騒然となった。今後しばらくは活動を自粛することになるだろう。一定の罪は被らざるをえないが、短期で復帰してもよいのではないか。反省しているのであればチャンスを与えてやっていい。今の日本は、失敗に対する寛容さがなくなっている。一度失敗すると二度と立ち上がれないように執拗にマスコミがたたく。罰することが最優先になり、更生させるという考え方がなくなってしまった。先日、日体大の陸上部が跳躍系選手の大麻問題で処罰され、箱根駅伝のシード権がはく奪された。処分は仕方ないにしても少し重いと感じられた。学連主催の試合への参加も3ヶ月間禁止されたが、その程度が適切だった。東洋大学部員の暴行事件では箱根駅伝の出場が認められたが、それとのバランスで考えればそういう判断ができる。

 日本の社会は次第に性悪説で動くようになってきた。日本文化のよさは性善説をベースにしてあったのだと思うのだが・・・。処分する側が、ある意味自己保身のためにあえて重い罪を科しているように思えてならない。

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