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2009年4月26日 (日)

WBCについて再び

 第2回ワールドベースクラシックは日本の連覇という結果で終わった。国内で連日話題になり、優勝でさらに湧きかえった。この結果には私も素直に喜んだ。

 さてその後であるが、メンバーとして活躍した選手は好調とは言えないようだ。それは第1回の大会後にも見られた傾向だ。シーズン前にピークを持って行って、多くの試合をこなしてきたら疲れがたまり、調子も下降線をたどるのが自然な傾向だろう。また、緊張の連続であったから精神的な疲労も想像を超える程度のものかもしれない。そのなかにあって、比較的順調なのが、国内では投手のダルビッシュと田中である。彼らは若いので、回復力があるのだろう。メジャーリーガーでは、イチロー、岩村、福留がまずまずのスタートをきっている。イチローは大会中に胃潰瘍を患っていたようなので、それが癒えて通常の状態に戻っている。打率は3割強で低いように思われるが、もはや全盛期は過ぎているのでまずまずではないかと思う。岩村と福留は自分なりの力を出している。大リーグでの経験も力になって調整が上手くできたのだろう。これ以外の選手は調子が上がらない。一番顕著なのは怪我をした選手で、横浜の村田選手、ヤクルトの青木。青木は疲れで発熱もあった。松坂は故障者リスト入りし、小松は2軍落ち。内海は本調子でなく、岩隈はそれなりに抑えてはいるが調子は良くないようだ。

 このように良い結果の後にはツケも回ってくる。それは承知の上で選手を招集し、勝ちに行ったのである。勝負に行って勝ったのだから、それは価値のあることである。納得ずくだからいいのである。ちなみに、私のひいきの中日は離脱した(と言われている)。実際はどうなのか分からない。若い投手陣は力はあるが実績不足。岩瀬は海外での試合には弱く、力も落ちてきている。野手では和田が選ばれる可能性があっただろう。森野はいい選手だが、どう評価されているのだろうか。

 元に戻って、結論としては日本にとってよい結果だったとして、大会を企画した側からはどうだったのだろうか。ある本を立ち読みしたところ、日本の優勝を一番よろこんだのは主催者であるメジャーリーグだと書いてあった。野球の市場拡大が目的なので大きな市場であるアジアのチームが勝ったのは願ったり叶ったりということか。これで日本の野球選手も国際的に評価が高まるので、ますます自信をもって大リーグに挑戦するようになるだろう。そうするとメジャーリーグへの日本国民の関心はさらに高まって、メジャーは儲かるだろう。メジャーリーグは日本の選手を欲しがっているようで、しかも実績のある高い選手を買うよりは、プロ入団前の選手を青田買いしようとしている。甲子園の大会にはネット裏にスカウトが陣取っているというし、少年野球まで足を運んでいるらしい。行きたいという人間を無理やり止めるわけにもいかないが、優秀な選手を根こそぎ持っていかれたのでは日本のプロ野球が衰退する。プロ野球にも魅力を増すための努力は必要だが、大きな資本力でPRされたのでは太刀打ちできない面がある。したがって、一定の規制を設けて両者が共存する道を求めなければならない。それを選手も理解しなければならない。昔は巨人でなければいやだと駄々をこねる選手がいたが、今後は大リーグへ行きたいという欲求がますます強まるのではないかと案ずる。

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コメント

コメントありがとうございます。野球は日本の社会とともに育ってきたスポーツですね。日本の経済が敗戦の痛手から立ち直り高度成長したのと同様に、プロ野球も長嶋、王というヒーローを得て大きく発展しました。その後も高校野球を供給源として優秀な選手が集い、レベルを上げていきました。そして大リーグのプレーヤーと遜色ない実力の選手も多く現れました。現在は、このようにして球界が育て、あるいはファンが育てたと言ってもいい選手が大リーグに出ていくようになりました。なんだか日本人が働いて築いた富をアメリカに吸い取られていくのに似ているような気がします。
 それでも日本の選手がメジャーで活躍する姿は日本人の誇りなのでしょうね。松阪がメジャーの打者から三振を奪う姿は、空手チョップで外人レスラーをやっつける力道山に見えてきます。いやちょっと古いかな。私の年齢だと16文キックのジャイアント馬場でした。プロレスもまた戦後の日本にとってはなくてはならない娯楽でしたね。こういう感慨は今の若い人には分からないでしょう。サッカーにはまだ日本の文化を背負うだけの歴史的な厚みがありません。

 確かにWBCに出場した選手の中には、ペナントレースで調子が出なかったり、故障したりしている選手も多いですよね。球団も悩むところですが、やっぱりWBCに選出された選手が、ある意味、「スター」になります。かつての巨人のようにナショナルブランドの圧倒的な人気チームがなくなった今、WBCに選ばれること=一流選手が定着してきました。その意味では、松井選手の影が、だんだん薄くなってきているのも事実です。決して成績だけではありません。

 今大会は、オランダの決勝リーグ進出が果たした役割は大きかったと思います。エーロッパのチームも野球をやっているんだというオリンピック委員会に対するアピールにもなったと思います。やっぱり野球ですね。ワールドカップと言われてもなかなか気分乗ってこない我々世代にとっては、何といっても野球です。

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