« プロレスのこと | トップページ | オンリーワンとは言うけれど・・・ »

2009年4月29日 (水)

村上龍 「無趣味のすすめ」

 幻冬舎から発刊された、村上龍の「無趣味のすすめ」という本を買った。これは村上氏が「ゲーテ」という雑誌に連載した内容をまとめて単行本にしたものである。文章の量としては少なく、字も大きいので文庫本にしても薄いものになると思うが、単行本で出して数年して文庫にするのが通常のやり方である。しかし、量は少なくても中身はまずまず、1200円分は十分あると思う。一番感心するのは、書いてある中身よりも文章のまとめかたである。これはブログを書く時の参考になる。伝えたいことをだらだら書かずに短いセンテンスで表現している。結論も上手に付けて締めくくっている。

 村上龍は作家であるが、テレビでカンブリア宮殿の司会をしていることもあってかビジネスの世界にも詳しい。有名な経営者との会話から学ぶところも大きいのではないかと思う。彼の文学作品は2作しか読んでいない。随分昔の話で、「限りなく透明に近いブルー」「コインロッカーベイビーズ」である。最近では「半島を出よ」が注目を浴びたが、なぜこんなストーリーを描いたのか、その意図が分からぬこともあって買わなかった。「限りなく透明に近いブルー」は群像の新人賞を受賞した作品で、受賞は私が高校生の時だった。当時文芸部に所属していて、部費で群像を購読していたが、受賞作が載った号は顧問のK先生が持ち去ってしまった。

 さて、勝手に引用してしまうが、「無趣味のすすめ」から面白かった一くだりを紹介しよう。

 スケジュール管理について書いた文章

「・・・仕事でもプライベートでも、やるべきことがない人、またやるべきことを自身で把握できていない人は、スケジュール管理もへったくれもない。」「・・・やるべきことを複数抱えていて、それに優先順位をつけることができる人だけが、スケジュールを組む必要性がある・・・。」「年末には数千万冊のスケジュール手帳が店頭に並ぶらしいが、スケジュールを管理する、という概念を一度放棄するといいのではないかと思う。やるべきことに優先順位をつける、という方法を勧めたい。仕事とプライベートにおけるその人の優先順位が、その人の人生なのだ。」

« プロレスのこと | トップページ | オンリーワンとは言うけれど・・・ »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« プロレスのこと | トップページ | オンリーワンとは言うけれど・・・ »