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2009年3月 1日 (日)

大学浪人について

 私は一浪して大学に入った。30年も前のことである。今より狭き門であったのか、周りを見ても浪人する学生の割合はかなり大きなものであった。したがって、ごく普通のこととして受け止めていたし、元々が、現役では難しい大学を第一志望として受験し、落ちても再チャレンジするというのが基本的な考え方であった。

 ある意味、時間および経済的費用について、今より余裕があったのかもしれない。慌てることはない、急ぐことはないというのが社会の一般的な空気であり、親の意識もそれに近いものであった。しかし、今日では、何事にも、よりスピードが求められるようになった。一流大学を出たからと言って必ず大企業に就職できるわけではないし、大企業自体がいきなり赤字になってリストラを始めたり、倒産したりする状況だから、不確実性が増している。組織が個を守ってくれた時代ではなくなっている。そこで、合理的な考えとして、予備校に百~二百万円の費用を投じるくらいなら、第二志望以下の大学でも現役で入って勉強し、実力を着け、予備校にかけるはずだったお金は留学費用などに充てた方がずっと活きた金になるという考え方も生まれてくるのである。

 組織が個を守る。個の進路についても組織が媒介して、受け渡しをしてくれる。そういう機能は日本的であり、優れた機能であると思うから、形を変えてでも維持すべきであると考える。個は弱いものであり、何らかのサポートは必要である。自己責任論ばかりで人を育てることはできない。

 ちょっと話がそれてしまった。浪人のことだったが、どうしても行きたい大学があるならば頑張ればよいが、1年間は長い。早く大学に入った方がよさそうだ。受験勉強は大学に入るためだけに有用な勉強である。それ以外には何の役にも立たない。終わったらすぐに忘れてしまうし、忘れた方がいいのである。だから早く終わって、大学で、学問らしい勉強を始めた方がよい。大学でさぼっていた私が言うのもおこがましいが、そう痛切に感じる今日この頃なのだ。

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