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2009年2月15日 (日)

戦争のストレス

 世界で、今でも戦争や紛争が絶えない。最近では、やっと落ち着いたが、イスラエルとパレスチナの紛争(イスラエルからの一方的な攻撃とも捉えられるが・・・)があった。イラク、アフガニスタン、ソマリアなどでは内戦が続く。日本でも60年あまり前には戦争状態があった。一般大衆あるいは徴集された兵隊たちの精神は、極度の緊張状態にあり、一刻も解放されることはなく、想像を絶する状況であろう。

 上空を戦闘機が飛び回り、機関銃掃射が行われ、爆弾が投下される。それを避けようと人々は逃げ回る。そんな状況に置かれたらわれわれはどうなるのだろうか。想像しただけで空恐ろしいことである。兵士はなおさら大変である。殺されるという恐怖感と同時に、敵を殺さなければならないというプレッシャーがある。敵をどんなに悪い奴らだと信じ込み、自分には正義があると信じ込んでも、至近距離で人を撃つことは精神に歪みをもたらす。戦場で兵士が異常な行動に走り、帰還してからもまともな生活に戻れないということを聞くが、もっともなことである。ドラッグや麻薬に走ることもうなずける。

 人間をこのような異常な精神状態に追い込む理不尽な事態が、軽く扱われていないか。われわれの想像力もあまりに貧困ではないだろうか。テレビで見ていると、まるで映画の場面を見ているように感じてしまう。フィクションと現実の区別がつかないのだ。どうやって想像力を取り戻すか。それには、体験者からのメッセージを受け取る努力が必要だろう。直接にはなかなか難しいけれども、なかには良心的なジャーナリストや活動家がいる。映像や写真集なども見る機会が稀にあるだろう。あるいは、眼を閉じて、遠い国のこと、遠い過去のことに思いを巡らせるのもいいのではないか。何もせず、何も考えずにおれば、戦争を肯定する人たちの思うつぼである。

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