« 政治家の失言 | トップページ | 緒形拳 »

2008年10月 4日 (土)

中国文学

 仕事でたまに話をする日本経済新聞社のA氏は、学生時代に中国文学を専攻していた。そのことは先日取材を受けた時に知ったのだが、私の知っている中国の作家と言えば、魯迅ぐらいのものであった。そこで、私は魯迅が好きだというと、そうなんですかという話になり、少しだけ盛り上がった。A氏は中国の近代文学が専門で、あとでネットで調べたところによると卒論が巴金(バキン)の研究になっていた。巴金とは、1904年に生まれ2005年に亡くなった、魯迅と並び中国近代を代表する作家である。後で、メールで巴金の本を紹介してほしいとお願いすると、「家」という作品を教えてくれた。岩波文庫で出ているとのこと。しかし、アマゾンで見ると取扱いしていない。絶版状態だ。そうすると古本屋で探すか、図書館で借りるしかない。

 考えてみれば中国のことに対しては無知である。特に文化に対しては無知で、大半の日本人がそうだ。逆に、欧米については文学作品も知っているし、音楽もよく聴いている。日本は地理的に言えば、アジアの国だが、文化的には欧米の国ではないかと思われる。中国だけではなく、韓国についても同じで、作家の名前など一人も知らない。かろうじて、詩人の金芝河を知っているだけである。魯迅と金芝河を知っているだけでもましな方かもしれない。人間の関心は、国家による外交や教育と言ったものに制約され、情報産業の動きがそれに追随するものだから非常に偏ってしまう。今回のA氏との話で、隣国の勉強もしなければならないと感じた次第である。

« 政治家の失言 | トップページ | 緒形拳 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/246642/24246802

この記事へのトラックバック一覧です: 中国文学:

« 政治家の失言 | トップページ | 緒形拳 »