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2008年10月13日 (月)

NHKスペシャルは面白い

 10月12日夜のNHKスペシャルは、読字障害についての特集だった。読字障害は欧米で十人に一人、日本では二十人に一人いると言われている。うまく文字が読めないのは、本人の努力の不足ではなく、脳の働き方の違いによる。人間は文字をいったん音に変えて理解する。その変換の働きを、脳の第39野と第40野が担っている。この部分の働き方が、他の人と違うのが読字障害をもつ人の特徴なのである。その反面、右脳の働きが活発で、空間の処理能力が高いという。こういうことを知ると、普通ではないからと言って低く評価してはいけないことがわかってくる。怠けているのではなく、他の人と違うだけなのだ。違うことは悪いことではなく、新たな可能性を秘めていると捉えることができる。

 人類の歴史のなかで、文字を使うようになったのは数千年前からであり、ごく最近のことである。言葉を使った会話は、原始的なレベルで言えば数百万年前に始まっている。ずっと音で判断してきたのだ。それが文明の発達とともに文字による情報伝達が急速に発展してきた。これに人間の脳が付いていっていないのである。読字障害は、それを引き受けている個々人の問題なのではなく、人間の発達に内在した、普遍的課題だと言えるだろう。

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