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2008年9月16日 (火)

水資源が枯渇する危機

 人口増加に伴って必要になった食糧の増産のため、農耕地が拡大されてきた。農業には大量の水が必要である。河川から引き入れるか、地下水を汲み上げるかして調達するのだが、大規模な農業開発が水資源を枯渇させつつあるようだ。

 いくつか例を挙げると、アメリカの雨量の少ない穀倉地帯では主に地下水が使われている。大量に汲み上げられているので、年々井戸は深くなり、涸れる恐れも出てきている。中国には、黄河と揚子江という大河が流れているが、近年雨量が減ったこともあり、また人口増に伴う農耕地の拡充などで北部地域の水量が激減している。黄河では、流域の途中で水枯れが生じているという。複数の国をまたがって流れる国際河川では、水の争奪戦が行われている。上流にある国が、水を独り占めするために国際的な紛争へと発展している。

 水は生きていくために必須の資源である。日本では雨量が多く、水が不足することなど長い間考えられてこなかった。しかしながら、最近では時折ダムの貯水量がゼロに近い状態になっているというニュースも聞くようになった。また顕著なのは、飲料水の質が落ちたためにミネラルウォーターが飲まれるようになったことである。日本の水も、無限にあると言える現状ではない。合わせて、食糧安保の観点から自給率を上げようとすれば、当然のことながら農業用水が必要だ。単純に考えると、自給率を倍にしようと思えば、水も倍必要なのだ。

 とりあえず、飲み水がなければ生きていくことさえできない。毎日、遠くの井戸まで水を汲みに行くことが日課の大半を占める子供たちがいる。学校に行くこともできない。非常に不公平な人生だと思う。力のある国が多くを奪いすぎることに原因があるとすれば、それをより公平な配分に持っていくための方策はどこにあるのだろうか。

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