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2008年9月23日 (火)

1968年の流行歌 その二

 ①「ブルー・ライト・ヨコハマ」(いしだあゆみ) 軽快なメロディーにのって大ヒットした。皆がそう思っているように、いしだは歌が上手くない。曲がよかったということだろう。作曲者を調べたら筒美京平だった。うなずけるところですね。いしだはその後女優になり活躍している。歌で名を売り、女優という職を得た。

 ②「恋のしずく」(伊東ゆかり) 三人娘のひとり。本人いわく男っぽい性格だそうな。この歌、平尾昌晃の作曲。続々とヒットを出していたことが分かる。音楽の素人からすると、こういう今までにないメロディーがよく次々と出てくるもんだと感心する。

 ③「愛のさざなみ」(島倉千代子) 島倉のヒット曲の中では、それほど目立つ曲ではないか。初期の「からたち日記」や晩年と言っては失礼だが、「人生いろいろ」などが代表曲として思い浮かぶ。彼女、借金を作ってしばらく苦労した。その時にバックについていたのが、細木数子である。興行でかせぎ、借金を返済させたが、それ以上に細木が大金を稼いだらしい。うまい金蔓を掴んだというわけだ。

 ④「霧にむせぶ夜」(黒木憲) ヒット曲はこの1曲だけ。歌も上手くない。曲に恵まれたということだろう。これは鈴木淳の作曲だが、ヒットメーカーに曲がもらえるかどうかで歌手の運命が決まると言ってもよい。歌がうまくても売れない歌手はたくさんいる。

 ⑤「三百六十五歩のマーチ」(水前寺清子) 星野哲郎の作詞。人生の応援歌である。熊本県出身で、公園の名から芸名を付けた。彼女の苦労時代は五木寛之のエッセイに紹介されている。歌手として熱狂なファンがいる一方で、TBSドラマの「ありがとう」などで女優もいっぱしのものだった。その後司会にも挑戦したりで頑張っていたが、最近顔をみていない。

 ⑥「悲しくてやりきれない」(ザ・フォーク・クルセダーズ) 京都から出た三人組で、それぞれ個性があって才能豊かなグループだった。何といっても「帰ってきた酔っ払い」はよく流行り、一世を風靡した。この曲は、詩がサトウハチローで、単なる作詞家ではなく、芸術家である。加藤和彦の曲もうまくマッチしている。

 ⑦「あなたのブルース」(矢吹健) 非常に印象に残っている歌である。その理由は曲調にもあると思うが、激しい詩の内容によるのではないか。詩をあらためて見てみたら、一番の詩が大変良い。ところが二番は平凡だ。こういう歌は結構ある。最初があまりにはまりすぎると後を続けるのが大変なのだ。

 ⑧「釧路の夜」(美川憲一) 「柳ヶ瀬ブルース」で大ヒットを出した後の歌である。宇佐英雄とのコンビでまたまたヒットした。美形の青年として人気をさらったが、そのうちにおかま風おじさんになってしまった。けっこう面白がられて人気が出たが、これも、ものまねタレントのコロッケのおかげだといえよう。

 ⑨「受験生ブルース」(高石友也) 今は「高石ともや」という表記にしている。この曲はよく売れたが、本人は売れるとは思わなかったようだ。テレビ局のスタジオに連れて行かれて流行歌手といっしょに歌わされた時の話をじかに聞いたことがある。それまでに手にしたことのないギャラをもらったそうだ。しかし、それは一時の話で、以来フォーク歌手として地道に活動している。いや、歌手としてよりもアイアンマンレースのアスリートとして名が売れている。元気で愉快なおじさんである。

 

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