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2008年8月12日 (火)

文部科学大臣の言葉

 ラジオの放送が耳に入った。今の文部科学大臣の発言で、人に優しく自分に厳しくできる人を育て、秋葉原で起こったような事件を二度と起こさせないような教育を進めたいとの内容だった。

 意気込みはよしとしても、教育で秋葉原のような無差別殺人がなくなるのだろうか。まず、犯罪の原因は何なのか。私は、生活の窮屈さが背景としてあると思う。人間関係の窮屈さと経済的な窮屈さである。この窮屈さを回避する手段として教育があるという主張は可能だ。

 人間関係の窮屈さは、経済的な窮屈さから来ている場合も多い。収入が少ないことにより周囲の人々と同じように生活することができない。借金などすれば途端に関係が悪化する。うまく人と付き合えないということは、教育の不足も一因ではあるが、人間の置かれた物質的条件が大きいと思う。

 人間は「衣食足りて礼節を知る」。衣食が足りるように働いて収入を得なければならない。働く能力を身につけるために教育が必要だ。国家は、教育を受ける機会を等しく国民に与えなければならない。それが文部科学省の仕事の根幹であろう。他方で、雇用を創出することも国家の責務である。それは経済産業省の仕事であったり、厚生労働省の仕事であったりするわけだ。

 犯罪者の服役後の再犯率も問題にされているが、これを単に犯罪者の「性質・性格」から判断したのでは対策は見えてこない。一度犯罪者になれば前科者のレッテルを貼られる。仕事には容易にはつけない。生活があまりに窮屈なのである。そこを自力で切り抜けよというのは厳しい対応である。環境が再犯に追いやっている側面を重視しなければならない。

 われわれが、幸福であるかどうかは、まさしく「生活実態」に依るのである。

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