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2008年7月21日 (月)

中国旅行その1

 合弁企業の工場建設を視察するため中国旅行に出かけ、今日帰ってきた。その間に、考えたことを数回にわたり書いてみたい。

 上海を案内してくれた旅行社の王さんからいろいろ話を聞いた。中国の社会は急激に変化しているが、生活実感として変化が強く意識されたのは1998年ごろだという。生活といえば衣食住であるが、これが豊かになってきたのである。これは、日本の社会の変化とも大きなつながりがあるのではないか。1998年といえば、日本の企業が思い切ったリストラを開始した時期であり、その影響で、一気に自殺者が増加し、年間3万人を超えたのである。それ以来10年にわたって3万人を下回っていない。

 日本の凋落が中国の発展を誘発したのか、中国の発展が日本の凋落を招いたのか。あるいは関係がないのか。不勉強で、うまく説明はできないが、日本の経済が停滞した時期に、中国は成長に弾みをつけているように思える。日本に投資する魅力がなくなって、その分が中国に回るという図式が成り立たないだろうか。13億人の生活が向上すれば市場は自ずと拡大する。日本の資本も進出し、中国に移転した利益を再び取り戻そうとしている。しかし、それはごく一部の大手企業である。

 全体が均等に発展することはない。良いところがあれば悪いところが出てくる。あるいは、悪いところがあるからこそ発展する企業や地域や国家がありうるのではないか。それは好ましいことだと思わないが、今ある発展の力学である。

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