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2008年4月27日 (日)

中国の発展における不安

 中国に友人ができて、中国の発展の現状と今後について今まで以上に関心を持つようになった。近年著しい経済成長をとげたのは見事であるが、見事な実績の裏には大きな犠牲が付き物だ。急激な社会変化と自然の変化は何を意味するか。

 社会の変化は生活のあり様を変える。良くなる人がいる代わりに悪くなる人がいる。貧困の発生である。報道されないが、かなりの生活困窮者が生まれているようである。こういう人たちが今後どうなるのか。自然の変化とは、端的に言えば自然の破壊である。大気の汚染、水質汚濁、森林の喪失、洪水の発生、砂漠化などである。公害問題はあまり報道されていないが、日本の過去を振り返ると同じ事が起こっていても不思議はない。

 貧困は解消されるだろうか。政府も問題視しているが、今後経済成長が止まれば、貧困層に回す富が生み出せなくなる。日本の場合は労働組合運動などを背景に所得の向上や政治を通じて再分配が進み、生活水準の引き上げが図られた。しかし、それだけの余裕を生み出す水準まで経済発展が進むか。あるいは富の再分配を促す政治の調整プロセスが働く制度的保障(即ち民主主義)がないことが不安の材料である。

 いずれにしても痛みは少ない方がよい。

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