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2008年1月 5日 (土)

紅白のとり

 紅白のおおとりは五木ひろしであった。歌は「契り」。阿久悠の作詞であるが、聴いていて阿久の作品のなかでも最悪の歌であると思った。内容は浪漫主義であって日常の感覚から遠く離れたものである。「人の心は鴎のように真っ白だろうか」という文句があるが、真っ白な心など実際はない。いろいろな感情や欲望や意思が入り混じったどろどろした心があるだけである。「真っ白」という言葉で表現したいのは、純粋ということであろうが、そんな観念的に作り上げた心境は、ごく一部の倒錯した人間にしか定着しないものだろう。もしもそんな感覚が国民に広く及んだならば、そこはファシズムの世界である。同じ阿久作品でも、石川さゆりが歌った「津軽海峡冬景色」はよい。リアリティーがある。

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