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2007年4月27日 (金)

淡谷のり子のこと

 淡谷のり子は一本筋の通った歌手だった。戦争を生きた人だからであろう。戦時中は慰問で兵隊たちのところを多く訪れている。若い兵隊が慰問の後に戦場に旅立ち死んでいったことを何度か話していた。

 淡谷はブルースの女王といわれ、決して戦時に受ける歌手ではなかった。しかし哀愁に満ちた歌声は、軍歌よりも戦時歌謡よりも返って兵士の心を打ったのではないだろうか。死への恐怖、家族との別れ、それらを避けられない絶望感。そういったものがブルースの曲調と共鳴したのではないか。

 淡谷は歌の心を大事にした。森進一を評価し、五木ひろしは技巧的だといって評価しなかった。この意見には肯んじがたいものがあるが、淡谷らしい見方であると思う。

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